ここでは、HIV/エイズと、その他の性感染症とのかかわりについてお話したいと思います。

性感染症にはいろいろとありますが、あなたが特に気になるのはHIV感染ではないでしょうか。なぜなら、他の性感染症は治療で治りますが、HIVはいったん感染してしまうと、治ることはありません。確かに、かつてのような死の病ではなくなりましたが、未だに完治することが不可能な病であることも事実です。

そのHIVと、その他の性感染症のかかわりを2つの視点で見ていくことにします。

________________________________________________

1.クラミジア感染症や性器ヘルペスに感染すると、HIVにも感染しやすくなる

クラミジア感染症や性器ヘルペスなどのように、感染すると性器に炎症や潰瘍(かいよう)が起きる病気があります。あなたがこういった病気に感染すると、 HIVの感染危険度がぐんと高くなります。それは、炎症や傷、潰瘍が出来るとそこからウイルスが侵入しやすくなるからです。

そして、人間が持つ自然治癒力が働いて、そういった患部にはリンパ球が集まってきます。リンパ球が炎症の元になっている細菌を殺しに集まるのです。ところが、これもHIVには好都合なのです。

なぜなら、HIV はそのリンパ球に含まれるヘルパーT細胞と言う免疫機能の中枢細胞に取り付き、増殖を繰り返すのです。炎症や潰瘍によって、HIVは侵入はたやすくなるし、増殖もしやすくなる。まさにHIVにしてみれば願ったり叶ったりです。

クラミジア感染症や性器ヘルペスは、HIVと比べれば軽い病気かも知れません。しかし、あなたがこの病気の感染に気が付かずに、もしもHIV感染者と性行為を持ったとしたら・・・それは大変危険な状態と言えます。

では、実際にはどのくらいHIVの感染確率が上がるのでしょうか。これについては色んな専門書に書かれていますが、「ストップHIV/AIDS 岡 慎一 少年写真新聞社刊」(2006年)の中にはこう書かれてあります。

「性感染症による粘膜局所(性器の粘膜部分)に炎症があると、正常な場合の2倍から5倍感染しやすい。更に潰瘍(かいよう)があると50倍から 300倍感染しやすい。」

この記述の元データは示されていませんでしたが、医療現場からの報告には重みがあります。一般に、性行為によるHIVの感染確率は、1回あたり 0.1%だそうです。これから計算すると、粘膜局所に潰瘍のある人が、HIV感染者と性行為を持つと実にたった1回で30%の感染確率になります。

HIV感染予防と言う観点から、これらの性感染症を知り、予防や早期発見に努めることは大事だと思います。

________________________________________________

2.HIVと、その他の性感染症を重複感染すると、危険が増す

私が調べた複数の専門書によれば、2つ以上の性感染症に感染すると、お互いに影響し合って症状が進むのが速くなるそうです。仮に皆さんがHIV検査で陽性判定が出たとして、実は他にも感染している病気があったとしたら。そして、それに気が付かなかったとしたら。その隠れた病気は通常より感染速度が速くなるかも知れないのです。

具体的な例として、「性感染症」利部輝雄著(悠飛社)によれば、HIV感染者が梅毒にかかると、通常は3年くらいかかる感染第3期までが、わずか数カ月で進行してしまうこともあるそうです。また進行が速いだけでなく、症状も重症となり神経梅毒になるそうです。

何故、病状の進行が速くなるのか、その説明までは専門書に書かれていませんでした。でも、HIVに限って言えば人間の免疫力を低下させてゆくのですから、病状がどんどん悪くなっていくのは想像出来ますよね。

ちなみに、私が保健所でHIV(エイズ)検査を受けたときにもらった小冊子には、HIV感染と一番多く重複感染しているのが梅毒だと書かれてありました。だから保健所ではHIV検査と同時に梅毒も希望すれば無料・匿名検査をしてくれるのです。

関連記事:「梅毒」

________________________________________________

以上の2つの点から言えることは、HIV感染の疑いがあるときには、クラミジア感染症や梅毒などの検査も同時に受けた方がいい、と言うことです。皆さん、最寄の保健所のホームページでHIV検査を調べてみて下さい。ほとんど全国、どこの保健所でもクラミジア感染症と梅毒の検査はHIVと同様に無料・匿名で検査してくれます。

また、逆にクラミジア感染症や梅毒などの性感染症の検査を受けるときは、HIV検査も受けた方が安心です。あなたが気付かないだけで、重複感染しているかも知れません。

私が保健所でHIV検査を受けたときは、まだこんなことを知る前で、クラミジア感染症や梅毒の検査を行う本当の意味を分かっていませんでした。それで、検査はHIVのみ受けたのです。今だったら、絶対に同時に検査を受けていたと思います。

以上がHIVとその他の性感染症の重複感染に関する情報でした。
________________________________________________

・・「もしかして・・・」 そんなあなたの不安を自宅で解消!

・STD研究所 STDチェッカー TypeE(男性用で一番多く使われています)
HIV・梅毒・B型肝炎・クラミジア・淋菌の5種類がまとめて検査可能です。
・STD研究所 STDチェッカー TypeF(女性用で一番多く使われています)
HIV・梅毒・B型肝炎・クラミジア・淋菌・カンジダ・トリコモナスの7種類がまとめて検査出来ます。

性感染症(性病)検査完全ガイド  TOP