性感染症の性別・世代別の感染者数をご紹介しましょう。

この情報をあなたの予防にお役立てください。

厚生労働省のホームページで公開している2012年(平成24年)の新規性感染症感染者を性別・世代別にグラフ化してみました。対象となる性感染症は以下の6種類です。

●HIV感染症/エイズ

●梅毒

●クラミジア感染症

●淋菌感染症

●性器ヘルペス

●尖圭コンジローマ

以上の6疾患です。

この中でHIV感染症/エイズと梅毒は全数報告が義務付られています。全国どこの医療機関で見つかっても1週間以内に保健所経由で都道府県知事へ報告されます。

一方、他の4疾患については定点報告となっています。予め決められた医療機関で見つかった場合だけ報告されます。全国に960ヶ所ほど設定されています。

つまり、全数報告では日本国内の感染者数が全て分かり、定点報告では全数は分からないけど動向が分かる、という訳です。ただし、梅毒感染者については全数報告が義務付けられてはいるものの、必ずしもそうではないとする専門家の指摘もあります。

◇HIV/エイズ・梅毒の新規感染者

ではまず、全数報告が義務付られているHIV感染症/エイズ・梅毒からみていきましょう。

●男性の世代別新規感染者数

男性全数
グラフ1.男性の全数報告データ

このグラフからは次の2つのことが分かります。

1.HIV感染症/エイズ、梅毒ともに20代から40代まで幅広く感染者が存在する。

2.50代以上に「いきなりエイズ」の発症率が高いことが分かる。

まず、性感染症に年齢は関係ありません。高齢者が避妊の必要がないのでコンドームを使わず性行為を行いHIVや梅毒に感染したり、検査を受けないまま感染が進行する例が多く報告されています。

50代以上に「いきなりエイズ」が多いのはまさにその理由によると思われます。参考までにグラフ2をご覧ください。厚生労働省エイズ動向委員会から発表されているHIV感染者、エイズ患者のデータから私がグラフ化したのです。


グラフ2.世代別いきなりエイズ発症率

グラフ2を見てもお分かりの通り、50歳以上が「いきなりエイズ発症率」が最も高い世代になっています。HIVやエイズに対する警戒感、危機感が若い世代に比べると少ないのではないか。そんな専門家の指摘もあります。

確かに私の友人、知人たちは50代半ばから後半ですが、恐らくHIV検査など一度もやったことがないと思います。情報量が決定的に不足しているような気がします。

●女性の世代別新規感染者

では続いて女性の世代別感染者数を見てみましょう。グラフ3をご覧ください。


グラフ3.女性の全数報告データ

女性のデータが男性と比べて際立っているのは、20代と60歳以上の梅毒感染者の多さです。恐らく60歳以上の梅毒感染者の中には過去の感染歴だけで現在は感染力のないケースが含まれているのかなと思います。(データはありません。個人的にそう思うだけです。)

以上が梅毒、HIV/エイズという全数報告が義務付られた性感染症の報告件数データでした。

一言で言うなら、『中高年ほど危険、要注意!』

ではないでしょうか。


◇クラミジア・淋菌・性器ヘルペス・尖圭コンジローマの新規感染者

では続いて定点報告が決められている、クラミジア、淋菌、性器ヘルペス、尖圭コンジローマの新規感染者を2012年(平成24年)のデータから検証してみましょう。

●男性の世代別新規感染者数

男性定点
グラフ4.男性の定点報告データ

グラフ4で目立つのはクラミジアと淋菌です。やはりこの2つの性感染症は若い世代を中心に感染者が多く存在します。何しろ感染しても自覚症状が薄いため検査も治療も受けないまま二次感染が広まっていきます。

特にクラミジアは男性の場合感染しても50%は自覚症状が出ないと言われています。しかし自覚症状がなくても体内での感染は進行し、副睾丸炎や前立腺炎の原因になることもあります。

その他、性器ヘルペスや尖圭コンジローマは中高年でも感染者がいます。梅毒やHIV同様、コンドームを使わない、危機感が薄いといった背景があるのかも知れません。

●女性の世代別新規感染者


グラフ5.女性の定点報告データ

何と言っても20代のクラミジア感染が際立っています。さすがに国内で最も感染者の多い性感染症だけのことはあります。しかも女性の場合は感染しても80%には自覚症状がないと言われています。

そのため知らないうちにクラミジア感染が卵管などに進行し、不妊症の原因となることがあります。いざ子供が欲しいと思ったときに初めてクラミジア感染が判明し、卵管が狭くなっていたり、完全に閉鎖していたという場合もあります。これがクラミジア感染の怖さです。

従って女性に関して言えばクラミジアはHIV同様、例え自覚症状がなくても感染の心当たり、可能性があるなら早めの検査がお勧めです。

◇まとめ

今更ですが、性感染症は本当にやっかいです。性行為という、あまりに日常的な行為で感染します。しかも感染しても自覚症状が出ないものがあります。HIV、クラミジア、淋菌、そして初期の梅毒。

こうした自覚症状の薄い性感染症でも体内の感染はどんどん進行し重大な健康被害を生みます。途中でも何度か書きましたが早期の検査が重要です。

早期の検査によって、HIVならエイズ発症を防ぐことが出来ます。クラミジア、淋菌なら不妊症を防ぐことが出来ます。また、梅毒やクラミジア、淋菌、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、どれも感染したままにしているとHIVにも感染する可能性が高くなります。

患部が炎症すると数倍、潰瘍でも起こせば何十倍にも感染リスクが高まります。HIV感染防止の意味でも早期の検査が大事です。

多くの保健所ではHIV検査と同時検査を条件に、梅毒やクラミジアの無料・匿名検査を行っています。ぜひ保健所を利用してください。

でも、どしても保健所や病院には行きたくないあなたには自宅で使える性感染症検査キットもあります。私もHIV専用の検査キットや、8種類がまとめて検査できるキットなどを利用しました。安全、安心に使えるし信頼性も高いです。

とにかく何かの性感染症に対して不安を持ったまま放置しておくのが最も危険です。後悔しないよう勇気を出してまずは検査の一歩から踏み出してください。

*もっとも感染者が多く、しかも自覚症状が少ない性感染症です。
■STD研究所 STDチェッカー TypeP(男性用女性用
クラミジア・淋菌・クラミジア(のど)・淋菌(のど) やっかいな咽頭感染の検査も可能です。

*やはりHIVは一番気になるし、この際まとめて5種類検査。
■STD研究所 STDチェッカー TypeE(男性用女性用
HIV・梅毒・クラミジア・淋菌・B型肝炎 代表的な5つの性感染症がまとめて検査可能です。

■この検査の信頼性

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