咽頭感染する性感染症をまとめて解説したいと思います。はっきりした自覚症状が出ない病気もあるので要注意です。

「日本性感染症学会誌No19」を参考にさせて頂きました。

同誌に掲載されている咽頭感染する性感染症としては、以下の5疾患です。

●梅毒

●クラミジア

●淋菌

●ヘルペス

●伝染性単核症

●HIV感染症

この中で、HIV感染症以外はお馴染みで納得ですが、HIV感染症の咽頭感染というと、どうもピンと来ませんね。これは要するにHIV感染による免疫力低下によって、何かの感染症が咽頭感染するという意味です。

さて、これらの5疾患は全てオーラルセックスよって感染します。そのオーラルセックスが咽頭感染を広めています。特に淋菌、クラミジアは性器感染した人の60%以上に咽頭感染もみられたという調査結果もあるそうです。

そして、淋菌もクラミジアも咽頭感染は90%が無症候であり自分の感染に気付かないそうです。つまり、自覚症状からは感染が分からないので自分で検査を受けるしかありません。

あなたが性風俗で遊んだとか、不特定多数の人との性的接触があったとか、そんな場合は危ないですね。あなたに自覚症状がなくても一度は検査を受けた方が安心です。

では、先ほどの5つの性感染症が咽頭感染した場合、どんな症状が出るのか、代表的な例を挙げましょう。

◇梅毒の咽頭感染

何しろ梅毒はここ数年、急激に感染者が増えています。それもHIVとの重複感染が増えています。まず最も要注意な性感染症です。

梅毒の咽頭感染は性器感染と同時に起きることが多いのですが、中には咽頭感染だけの場合もあるそうです。梅毒咽頭感染も感染後の時期によって症状が変わります。

●第1期(感染後約3週間)

梅毒患部と接触した口唇、舌、口蓋扁桃(こうがいへんとう)に1cm~2cmくらいの大きさで暗赤色の大豆みたいな結節が出来ます。口蓋扁桃とはのどの奥の両側から飛び出してるリンパ組織の固まりです。結節とは分かりやすく言えば隆起した固まりです。

特徴的なのは痛みがなく、硬いことです。これらの症状は1週間くらいすると自然と消えてしまい、第2期へと感染が進みます。

 

●第2期(感染後3ヶ月)

梅毒が全身にまわり、全身の皮膚や粘膜に病変を生じます。舌や咽頭、口蓋扁桃にも円形で鮮明な紅斑、粘膜斑、びらん、潰瘍が見られます。第2期の症状も1~2週間で自然と消え、第3期へと進行します。

第1期で放置した人でも第2期ではさすがに放置することはないでしょう。この時点で病院へ行き梅毒感染が判明すると思います。

 

◇淋菌感染症

先ほども書きましたが、性器感染している人の60%以上に咽頭感染がみられます。しかもその90%は無症候であり、自分が淋菌の咽頭感染していることに気付きません。

仮に症状が出ても軽い喉の痛み、赤く腫れる、微熱程度で風邪と間違うこともあります。また喉以外に口の中では粘膜全体が赤くなったり黄白色の膜に覆われることもあります。

 

◇クラミジア感染症

こちらも非常に感染者が多いのですが、淋菌同様に感染しても90%は無症候であり気が付きません。仮に症状が出ても軽い咳だったり喉に違和感を感じる程度です。熱が出ることもありません。

何とも始末が悪いですね。自分の感染に気付かないまま二次感染を広げてしまいます。

 

◇ヘルペス

口腔咽頭粘膜に感染する単純ヘルペスは、初めて感染する場合には疱疹性歯肉口内炎、ヘルペス性咽頭炎として発症し、一度感染したヘルペスが再発する場合にはヘルペス性口唇炎として発症します。

症状としては、口唇、舌の下面、咽頭に赤い小さな水疱が出来ます。激しい咽頭痛、38度くらいの発熱などを伴います。

 

◇伝染性単核症

EBウイルスによる感染症で、キス病などとも呼ばれます。その名の通り、キスでも感染します。症状としては、全身に倦怠感が出て、38度から39度の高熱が出ます。咽頭痛や嚥下痛(えんげつう:飲みこむ時の痛み)もあります。

また咽頭が赤く腫れたり、クリーム状の白い苔が口蓋扁桃や咽頭扁桃、咽頭後壁に付着します。この他に皮疹が出たり出血班が出ることもあります。

 

◇HIV感染症

HIV感染症に伴う咽頭感染の代表的なものは、カンジダ症、口腔毛様白板症、カボジ肉腫などです。

●カンジダ症
代表的な日和見感染症の1つです。舌、口蓋粘膜、頬部粘膜(ほほの内側)などを白斑、白苔が覆います。カンジダが食道、気管、気管支、肺まで進行するとエイズ指標疾患としてエイズ患者の認定を受けます。

●口腔毛様白板症
EBウイルスやヒトパピローマウイルスが関与しているそうです。太い毛やヒダのような白い突起が何条も出来ます。あるいは灼熱感、不快感を生じることもあります。

●カボジ肉腫
口蓋(口の中の上壁)や歯肉部粘膜に赤紫色ブドウ状の隆起が見られ、これがやがて融合して結節様腫瘍となります。同時に頭頸部や四肢の皮膚にも現れます。

海外のHIV感染者には多く見られますが、日本国内では少ないようです。

以上、今回は咽頭感染する性感染症たちをご紹介しました。梅毒、HIV、クラミジア、淋菌などは無症候でも感染が進行します。あなたに感染の心当たりや不安があれば早期の検査をお勧め致します。

今回説明した性感染症の咽頭検査にはこんな検査キットもあります。私も使ったことがあります。幸い全て陰性、感染はしていませんでした。ただし、ヘルペス、伝染性単核症の検査キットはありません。病院で検査を受けて下さい。

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