このページでは、性感染症(性病)における無症候患者の問題点についてお話します。「無症候患者」とは、性感染症(性病)に感染しているのに、何も症状が出なくて自分では健康だと思っている患者を言います。

この「無症候患者」は自分の感染に気が付いていないため、医療機関に行きません。どんどん感染が身体の広い範囲、奥に進行します。また、性行為によって二次感染を繰り返す可能性もあります。あなたは大丈夫でしょうか。

先に、「性感染症(性病)の動向」として、「概要」「年別」「年齢層別」の3つをご紹介しました。その中でも書きましたが、そこで使ったデータは、HIV/エイズ、梅毒は全数報告のデータであり、クラミジア感染症、淋菌感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマについては指定医療機関における定点報告のデータとなっています。

従って、これらのデータは、何らかの自覚症状を感じて医療機関へ足を運び、そこで検査を受けて感染していることに気が付いた場合の患者データです。しかし、実際にはこれらの性感染症(性病)に感染していても何も自覚症状の出ない、「無症候患者」も多くいるのです。

性感染症(性病)は、早期発見が出来れば治療により治ります。HIV感染でも治療によってエイズ発症を防ぐことが出来るようになりました。ですから、何より早期発見が大事なのです。では、いったい「無症候患者」に対してはどう対処すればいいのでしょうか。

性感染症(性病)の「無症候患者」にどう対応すればいいか、それを考えるにはまず、「無症候患者」の実態を知る必要があります。いったい、どのくらいの割合で「無症候患者」が存在するのかが分からないと効果的な対策も打てません。「性感染症 STD」(田中正利 編集 南山堂)と言う本の中に、この「無症候患者」調査のことが書かれています。そこからご紹介しましょう。

平成15年から数年間に渡って、厚生労働省の科学研究費を使って「無症候患者」の実態調査が行われました。高校生や大学生など、若い男女を対象に自分で健康と思っている「無症候」の人に検査を行い、どのくらいの割合で「無症候患者」が存在するかを調べたのです。

それによると、まず、ある高校において、クラミジア感染症の検査を男女生徒に行いました。

◇女子高校生  陽性数  167人  陽性率  13.1%  女子高校生数  1,270人

◇男子高校生  陽性数   55人  陽性率  6.7%   男子高校性数  827人

◇全体       陽性数  222人  陽性率  10.6%   全体      2,097人

さて、このクラミジア感染症における「無症候患者」調査結果、いかがでしょうか。正直、私は驚きました。「無症候患者」がこんなに多くいるとは予想外でした。この高校の女生徒の8人に1人はクラミジアに感染していることになります。どこの高校の、どんな生徒さんなのかが分かりませんが、決して特別な高校を選抜して調査した訳ではないでしょう。それだとあまり調査の意味がないからです。

次に、18歳から32歳の自分では健康だと思っている一般男性204人を対象とした調査結果をご紹介します。

◇クラミジア感染症検査   陽性者  7人  陽性率 3.4%

◇尖圭コンジローマ      陽性者  11人 陽性率 5.4%

先の高校生におけるクラミジア感染症ほど高い陽性率ではないが、しかし確実に一般の人々の中に「無症候感染者」が存在することが確かめられたのです。この「無症候患者」の割合を推測して、実際の感染者が何人くらいいるのかを推計しています。

例えば、クラミジア感染症では、「無症候患者」が自覚症状のある患者の4倍いると推定され、全体では100万人近い感染者が存在すると推定されています。

こういった「無症候患者」は、患者本人の感染がどんどん進行していく危険性と、他の人に感染を広げていく危険性を持っています。二重の意味で危険なのです。

ですから、あなたも性感染症(性病)の感染に心あたりがあったり、少しでも自覚症状らしきものが出たら、出来るだけ早く検査を受けることが大事だと思います。早期発見、早期治療が何より大事です。

ちなみに、クラミジア感染症や淋菌感染症はオーラルセックスによる感染が非常に多いのですが、喉への感染は性器への感染に比べると自覚症状が少なく、気付かないことが多いそうです。
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