ここでは、性感染症(性病)の検査キットについて説明します。

まず、性感染症(性病)検査キットとは何でしょうか。一口で言うと、自宅で、誰にも知られず、自分の都合に合わせて性感染症(性病)の検査が出来る検査キットのことです。性感染症の検査と言えば、保健所や病院などの医療機関をまずは思い浮かべます。しかし、性感染症(性病)によっては、保健所や病院に行かなくても自宅で検査が可能なのです。自分で採取した血液や尿などの検体を郵送するので、「郵送検査キット」とも呼ばれています。

下の写真を見て下さい。これはHIV用の検査キットです。ランセットと呼ばれる針の飛び出す器具と、血液を吸い取るための「ろ紙」が入っています。あとは説明書と検査の申し込み書だけです。(写真をクリックすると詳しい説明がご覧頂けます。)


こんな簡単なキットですが、自分で自分の血液や尿や患部からの分泌物を採取して、検査キット販売会社に送ると、それでウイルスや細菌に感染しているかどうか判定出来るのです。むろん、検査キットの使い方は安全で簡単、誰でも可能です。

では、これから、

1.なぜ性感染症(性病)検査キットなるものが世の中に必要とされるのか?

2.また性感染症(性病)検査キットでは、どんな検査が可能なのか?

3.性感染症(性病)検査キットはどこがどう便利なのか?

以上3点について順を追って説明することにしましょう。

 

1.性感染症(性病)検査キットが必要とされる理由

◆保健所で職員と顔を合わせたくない。

一般には、自分が性感染症(性病)に感染したかも知れないと心配なら、保健所か病院に行きます。でも、中には保健所にも病院にも行きたくない、と言う人もい ます。そんな人には性感染症(性病)検査キットは非常に便利で助かる検査ツールです。

例えば、HIV(エイズ)検査の場合を考えてみれば一番分かりやすいと思います。HIV(エイズ)検査は、保健所で検査を受ければ無料でしかも匿名検査が可能です。その上、希望すればクラミジア感染症や梅毒などの性感染症の検査も、無料で匿名検査が可能です。

一方、HIV(エイズ)検査は病院に行けば、当然ですが診察料、検査費用を請求され、しかも匿名検査は出来ません。更に、ただ自分が不安だから、と 言う理由だけで、何も症状がない段階での検査は健康保険が適用されません。全額自己負担です。

こうなると、誰がどう考えても、HIV(エイズ)検査を受けようと思う人は保健所に行くでしょう。でも、コトはそう簡単ではありません。次のような理由で保健所に行けない、行きたくない人が大勢いるのです。

まず、いくら保健所が匿名検査とは言え、ATMで現金引きおろしみたいな無人サービスではありません。保健所の専任スタッフがいて簡単な面談があります。むろん、個人情報はいっさい出す必要はありません。私たち個人が特定されるような心配は全くありません。でも、保健所の中は無人ではないし、スタッフとは顔を合わせなくてはなりません。

私の知人に、50代半ばの既婚女性がいて、どうしてもHIV(エイズ)検査を受けたいと相談されました。最初は保健所での検査を教えて上げたのですが、どうしても嫌だと言うことでHIV(エイズ)検査キットを購入して検査を受けました。彼女が保健所を嫌がったのは、保健所で誰かと顔を合わせるのが嫌だったからです。

大都会ならそんな心配はないかも知れませんが、小さな町の保健所では、誰か知った顔に会う可能性もあります。普段はあまり用のない保健所でバッタリ知り合いに会えば、「今日は何のご用?」と質問されるのは必至です。なかなか正直に「HIV検査を受けに・・・」とは言いにくいのですね。(知人は当然、彼女が既婚であることを知っているでしょう)

そして、保健所のスタッフに、「何故、あなたの年齢でHIV検査など・・?」こう思われるのが彼女は嫌だと言うのです。保健所には色んな人が検査を受けに来るから、いちいち気にもしないと分かっていても、自分の息子や娘の年頃のスタッフに、面談されてそう見られるのは耐えられないと思ったそうです。その気持ちはよく分かります。

このように、まず、保健所に行きたくない理由は誰か知り合いに会うかも知れないこと、保健所のスタッフと面談があることです。(彼女自身に後ろめたい気持ちがあることが最大の理由でしょう。でも、それは仕方ないことです。)

その点、検査キットなら全く誰にも知られることなく検査が可能です。誰か知った人に会う心配など皆無です。検査キットの受け取りや、代金支払い、検査結果の通知など、いくつか外部との接点がありますが、個人のプライバシーを完全に守る観点からサービスが整っています。詳しくは、「検査キットの使用体験記」をご覧ください。

◆保健所に行く時間がない

保健所でのHIV(エイズ)検査は毎日やっている訳ではありません。中には毎日している保健所もあるかも知れませんが、ほとんどの保健所では日時指定で行います。ネット上に検査日を公開していたり、電話で聞けばすぐに教えてくれます。しかし、問題はそのHIV検査の頻度です。ひと月に数回しかHIV(エイズ)検査をやっていない保健所もあるのです。

ひと月に数回のHIV検査だと、仕事や学校や家庭の事情によってはなかなかタイミングが合わず、保健所に行く時間が取れない人もいます。こちらの都合に合わせて検査日を決めることは出来ないのです。この事情はHIV(エイズ)検査だけではありません。クラミジア感染症、梅毒など、他の性感染症についても同じです。

その点、性感染症検査キットなら、自分の都合で検査を受けることが出来ます。むろん、検査キットが届くまでの時間、こちらから送り返してメーカーに戻るまでの時間は必要です。しかし検査キットを申し込んでから検査結果が分かるまで1週間程度です。その日時を自分の都合で選ぶことが出来ます。保健所や病院のように日時指定がありません。

◆病院で検査を受けるのは恥ずかしい

私も以前、泌尿器科のお世話になりました。病気だから仕方ない、当り前だと分かっていても、結構恥ずかしいものがあります。生死の瀬戸際で、早く治療しないと命が危ない、なんて状況なら悠長なことも言ってられませんが、性感染症の検査だけ念のために受けたい、と言う状況だと迷います。

若い女性の看護師さんの目の前でパンツを脱ぐのははやり恥ずかしいもんです。むろん、看護師さんにすれば八百屋が店先で野菜やくだものを売ってるのと同じで、毎日見慣れた(見あきた?)光景であって、こちらが恥ずかしがるのは馬鹿げていると分かり切っています。でも、理屈はそうですが、恥ずかしいものは恥ずかしいのです。特に、男性で包茎の人はかなり抵抗があるのではないでしょうか。

その点、性感染症検査キットなら、自分一人で検査が可能なので、全く恥ずかしい思いをすることがありません。

◆病院では診察代、検査代がかかる

保健所では無料、匿名で検査を受けることが出来ますが、全ての性感染症の検査を行っている訳ではありません。ネット上で見ると、HIV(エイズ)検査、梅毒、クラミジア感染症、この3つはたいていどこの保健所でもやっているみたいです。その他の性感染症についてはあまり見かけません。

保健所がダメなら病院に行くしかないのですが、病院では当然ですが費用がかかります。診察代や検査代を請求されます。検査キットの購入代金と比べると、はやり病院の診察代の方が高いようです。むろん、受けるサービスが同じではないので、単純に比べることは出来ません。とにかく、お金があまりないけど検査だけは受けたい、と思う人は検査キットを検討してみる価値はあります。検査キット購入以外にお金はかかりません。

 

2.性感染症(性病)検査キットで可能な検査

性感染症(性病)検査キットで全ての病気、全ての検査が出来る訳ではありません。例えば、医師が自分の目で見たり、触ってみたりして行う視診のような検査は不可能です。いわゆる、郵送検査が可能な範囲に限られます。血液を取ったり、オシッコを取ったり、粘膜を取ったりして検体を送ることが出来る範囲になります。

血液を取る、なんて聞くとギョっとするかも知れませんが、検査キットには専用の器具があって簡単で安全です。痛くもなく誰にでも出来ます。「検査キット使用体験記」をご覧ください。

では、主な性感染症(性病)を並べて、どれが検査キットで検査が出来るか、どれが出来ないかをご紹介します。検査可能な場合には、どんな方法で検査を行うのかも付け加えました。ただし、検査キット販売会社は国内に10社以上あるので、ここでは一例としてSTD研究所と言う販売会社の製品で説明してあります。

【性感染症検査キットの適用 STD研究所の場合】

 病 名    検査キットの対応(検査方法)
◇HIV/エイズ ◇血液検査(男女)
◇梅毒 ◇血液検査(男女)
◇クラミジア感染症 ◇尿(男性)・膣分泌物(女性)・のど分泌物(男女)
◇淋菌感染症 ◇尿(男性)・膣分泌物(女性)・のど分泌物(男女)
◇尖圭コンジローマ ◇膣分泌物(女性)
◇トリコモナス症 ◇膣分泌物(女性)
◇性器カンジダ症 ◇膣分泌物(女性)
◇細菌性膣炎 ◇膣分泌物(女性)
◇B型・C型肝炎 ◇血液検査(男女)
◇ケジラミ症 ◇検査キットはありません
◇疥癬(かいぜん) ◇検査キットはありません
◇性器ヘルペス ◇検査キットはありません
◇軟性下疳(なんせいげかん) ◇検査キットはありません

上記の表のように、検体として血液、尿、患部からの分泌物が容易に採取出来る性感染症(性病)は検査キットで検査が可能です。それに対して医師の視診が主な検査方法である性感染症(性病)は検査キットの対応が出来ません。

 

3.性感染症(性病)検査キットのメリット

以上、お話してきた性感染症(性病)検査キットのメリットを最後にもう一度整理しておきます。

◇匿名性が高いこと

性感染症(性病)検査キットの最大のメリットはこの匿名性でしょう。いくら保健所で匿名検査が可能だと言っても無人サービスではありません。その点、検査キットなら誰にも顔を合わせずに検査が可能です。検査の申し込みから、検査結果の確認まで、完全にナイショで行うことが出来るのです。

◇自分の都合で時間調整ができること

保健所での検査は、保健所の検査スケジュールにこちらの都合を合わせることが必要になります。仕事や学校、家庭の都合によっては、なかなか保健所まで足を運べない人もいるでしょう。その点、性感染症(性病)検査キットなら、いつでも自分の都合に合わせて検査を受けることが可能です。保健所まで行く手間も要りません。

以上2点が性感染症(性病)検査キットを使うメリットだと思います。ただし、メリットはありますが同時にデメリットもあります。

◇検査範囲に限界があります

まず検査が可能な性感染症(性病)に限界があり、検査キットの対応が出来ない病気があります。それから、HIV検査では1次検査であるスクリーニング検査しか出来ません。万一、検査結果が陽性であったとき、2次検査である陽性検査は検査キットでは不可です。改めて保健所か医療機関に行って確認検査を受けることになります。このように、検査が出来る範囲に限界があります。

◇治療は出来ません

当然ですが、性感染症(性病)検査キットでは検査のみです。治療にかかわる行為は出来ません。検査結果が陽性であったときには、改めて医療機関を利用することになります。それは保健所で検査を受けた場合でも同じですが、ただ保健所の場合には専門スタッフがいて、メンタル面を含めて先のフォローをしてくれます。

仮にHIV陽性が確定すれば、けっこうショックを受けることもあるでしょう。そのメンタルケアをしてくれます。専門の医療機関を紹介してくれます。こういった治療に向けてのフォローを考えると、性感染症(性病)検査キットには検査から先のサービスはありません。

つまり、すでに性感染症(性病)に感染していることが確実であれば、初めから保健所や病院に行く方がいい訳です。検査キットを使うのは時間とお金の無駄です。一刻も早く治療に入るべきです。

しかし、自分が性感染症の不安を持っていて、でも確実に感染しているとは言えない、と言う場合には検査キットも選択肢の1つです。保健所や病院に行くのは恥ずかしい、時間が取れなくて行けない、そんな理由で検査も受けずに放っておくのが最悪です。性感染症(性病)も早期発見、早期治療が何より大事です。

*やはりHIVは一番気になるし、この際まとめて5種類検査。
■STD研究所 STDチェッカー TypeE(男性用女性用
HIV・梅毒・クラミジア・淋菌・B型肝炎 代表的な5つの性感染症がまとめて検査可能です。

*もっとも感染者が多く、しかも自覚症状が少ない性感染症です。
■STD研究所 STDチェッカー TypeP(男性用女性用
クラミジア・淋菌・クラミジア(のど)・淋菌(のど) やっかいな咽頭感染の検査も可能です。

■この検査の信頼性(郵送検査認定事業者とは?)

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