このページでは、性感染症(性病)から、梅毒について説明します。

こちらのグループサイトもどうぞ⇒『梅毒の症状・検査完全ガイド』

1.梅毒とはこんな病気です

梅毒は昭和20年代、30年代までは性病の代表として猛威をふるっていました。

1947年(昭和22年)の報告を見ると、梅毒に感染した人は実に148,191人もいて、亡くなった人も4,444人いるのです。

今では信じられないような数字です。

現在では感染者も減ったし抗生物質で完治出来る病気になりました。

ただ、ここ数年感染者が急増しています。

梅毒は従来、男性同士の性的接触による感染ルートが主だと言われてきました。

しかし、ここ数年の急増の中で女性の感染者、特に若い世代の女性感染者が増えており、必ずしも従来通りの感染ルートだけではないと指摘されています。

 

◇平成14年(2002年)から平成28年(2016年)までの15年間 全数報告データ使用

梅毒男女推移

あなたは、

「梅毒なんて、遠い過去の性病、今時そんな心配いらないでしょう・・・」

なんて、思っていませんか?

確かに、昭和30年代くらいまでの猛威をふるっ た時代に比べれば問題にならないくらい患者は減っています。

特に、1980年代に入ってエイズ予防が大キャンペーンを張って実施され、結果として梅毒など 他の性感染症(性病)も感染者が減りました。

しかし、このグラフを見てもらえば分かるように、この5年間で感染者数は5倍にも急増しています。

2016年は42年ぶりに4,000人の大台を突破してしまいました。

また梅毒は初期の症状が出にくい時期が、一番感染力が強 いのです。

自分が梅毒に感染したことを知らないで他にうつしていることがあります。

しかも性感染症学会の治療ガイドラインによれば、2015年に報告された新規梅毒感染者の約1/3は無症候梅毒だったそうです。

梅毒感染は検査を受けて見ないと分からないのです。

 

◇梅毒年齢層別感染者  平成28年(2016年)における年齢層別感染者 全数報告データ使用

梅毒年齢

梅毒感染者は、男性の場合20代から40代まで広く感染者が広がっています。また、60歳以上に感染者がかなりいます。

一方、女性の場合は20代前半をピークに、若い世代中心に広がっています。

また男性同様、60歳以上にも女性感染者が多くいます。

0歳から4歳 までの年齢層に感染者がいるのは母子感染によるものと思われます。

こうして男女の年齢層別の感染者分布を見てみると、梅毒感染は全ての年齢層に広まっていることが分かります。

特に男女とも60歳以上に梅毒感染者が多く、感染と年齢は関係ないことがよく分かります。

60歳以上の世代は梅毒に限らず、性感染症に対して無防備で警戒が足りないのでしょうか。

ただ、高齢者に梅毒感染者が多いのは、他の病気で血液検査を受けたとき過去の梅毒感染が見つかったケースも含まれているのかなと思います。(梅毒は完治しても抗体検査で陽性になることがあります)

 

2.梅毒の病原体

トレポネーマ・パリズム(梅毒トレポネーマ)と言う細菌の一種。

 

3.梅毒の感染ルート

性行為感染、母子感染があります。オーラルセックスによる感染もある。従って、コンドームだけで完全な予防は出来ません。

 

4.梅毒の症状

梅毒は発症と潜伏を繰り返し、第1期から第4期まであります。たいていは第2期までに感染に気が付き治療を受けることで治ります。

感染を放置して、第4期まで進行すると生命にかかわる深刻な状況となります。かつては死者が何千人もいたことは1項で書いた通りです。

①梅毒の第1期

感染後、2週間から3週間後に発症します。太股のリンパ節が腫れますが、痛みはありません。

女性の場合には外陰部にしこりが出来ることもあります。

感染した部位(性器、口の周り、肛門、手、指など)の皮膚や粘膜に小豆から大豆くらいの大きさのしこりが出来ます。しこりはただれて潰瘍になります。

これを硬性下疳と言呼びます。これらの症状は放置しているとやがて消えます。

そして、感染は潜伏期に入り、どんどん進行していきます。

 

②梅毒の第2期

感染してから9週間、長い時は3年くらいして発症します。

全身のリンパ節が腫れ、発熱や頭痛、全身の倦怠感といった症状が出ます。

また、全身にバラ疹と呼ばれる梅毒特有の赤い発疹が出ます。この発疹にはかゆみがないのも特徴です。

バラ疹が消えて数ヶ月すると、盛り上がった湿疹や膿をもつ湿疹が、出たり消えたりを繰り返します。

最後には、それが陰部や口の中、乳房など、特定の場所にだけ現れるようになります。

 

③梅毒の第3期

感染してから3年後くらい経った時期です。全身にゴム腫と呼ばれる柔らかいしこりが出来ます。

放っておけばゴム腫は治りますが、後が残ります。ゴム腫は出ては消えて後を残していくので、見た目にひどい状態になっていきます。

 

④梅毒の第4期

感染から10年が過ぎた頃の時期です。脳や脊髄が冒され、手足のしびれ、痴呆症状、大動脈瘤などが出ます。

また、あらゆる内臓、心臓や血管系、中枢神経も冒されます。日常生活は出来なくなり、最後には死に至ります。

 

5.梅毒の検査方法

感染してから4週間から5週間して、血液検査で感染が判定出来ます。

 

6.梅毒の治療法

ペニシリンなどの抗生物質を投与します。

第1期や第2期の早期に発見されれば、1ヶ月くらいで比較的簡単に治せます。

第3期以降に発見されて治療となると、長引くこともあります。

 

7.梅毒の注意点

HIV感染者が梅毒に感染すると、潜伏期間が短くなり、第3期までが数ヶ月で進行することもあるそうです。

私がHIV(エイズ)検査を受けに保健所に行ったときにもらった小冊子には、HIVと重複感染が一番多いのが梅毒だと書かれてありました。

このような深刻な事態になるため、保健所ではHIVと同時に梅毒もまた無料・匿名検査を行っています。

また、梅毒とHIVを同時感染すると、梅毒の症状が進む速度が速くなり、かつ重症化することもあるそうです。

 

8.検査キットのご紹介

梅毒用の検査キットのご紹介です。梅毒、HIV、B型肝炎はもっとも重複感染の多い性感染症です。

この検査キットならまとめて検査することが出来ます。

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