保健所でのHIV(エイズ)検査は無料・匿名です。でも、どんなことをするのか・・・
ちょっと不安なあなたに管理人の体験記をお届けします。これを読めばすべて分かります!

このページでは、私自身が保健所でHIV(エイズ)検査を受けてきた体験談をお話します。最初に、保健所でHIV検査を受けるにあたっての一般的なことをお話しておきます。

◇一般的な保健所におけるHIV検査

●多くの保健所ではHIV抗体検査、もしくは抗原抗体検査を実施しています。あなたがHIVに感染した可能性がある日から3ヶ月経過してから検査を受けて下さい。ただし、保健所によっては2ヶ月の場合もあります。あなたがHIV検査を受ける前に各保健所の方から確認が入りますので心配いりません。

●保健所でのHIV検査は、スクリーニング検査と確認検査の二段構えになっています。あなたが最初のスクリーニング検査で陰性判定なら、そこで検査結果は確定しあなたはHIVには感染していません。しかし、陽性判定が出た場合は陽性が確定するのではなく、更に確認検査を受けます。そこでも陽性となった場合のみ、あなたのHIV感染が確定します。

●あなたもご存じのように、保健所におけるHIV検査は無料・匿名です。費用はかかりませんし、あなたの個人情報も不要です。

●保健所でのHIV検査には即日検査と通常検査の2種類があります。即日検査なら本体験記のように1時間ほどで検査結果が出ます。しかし通常検査の場合は採血だけ行って、1週間から10日ほど後に再度検査結果を確認するため保健所に来なくてはなりません。

●各保健所では、HIV検査の他にもクラミジア、淋菌、梅毒などを無料・匿名で検査しています。ただし、HIV以外の検査は保健所ごとに実施要項が異なるのであなたの最寄の保健所で確認して下さい。

●保健所でHIV検査を受けるときは、基本的には電話予約が必要です。ただし、中には予約不要の保健所もあります。事前にネット上で保健所の情報を調べておくといいです。

全国の保険所HIV検査情報検索サイト⇒『HIV検査相談マップ』

では、前置きはこのくらいで私の体験記をご覧下さい。

1.HIV(エイズ)検査を電話予約

私が保健所でHIV(エイズ)検査を受けようと思ったのは、昨年末のクリスマスの日でした。実はHIV検査を受ける決断に3ヶ月もかかりました。検査を受けて陽性が出るのが怖くて、なかなか思いきることが出来ませんでした。

しかし、どんなに考えても、迷ってみても、最終的には検査を受ける以外にどうにもならないことを悟り、ついに検査を受けようと決心し、保健所に行こうと思いました。

まず、ネットで最寄の保健所を調べ、エイズ相談電話の番号を確認しました。
きっと、HIV(エイズ)検査部門の直通電話にちがないと思いました。エイズ検査の予約電話をかけて取次ぎにたらい回しされてはたまらないですからね。

さっそくネットで調べた番号に電話をかけてみました。
すると、女性の声で

「HIV相談室です。」

と返答がありました。

「HIV検査の予約をお願いします。」

と言うと、

「目的は何ですか?」

と言われました。
目的って、HIV感染のチェックに決まってるのに、どうしてわざわざ質問するのだろう?

「自分がHIVに感染してないか、知りたくてHIV検査をお願いしています。」

そう答えると、

「HIV感染の心当たりがある行為から、3ヶ月経っていますか?」

と、お約束の質問が返ってきた。

「はい。」

と答える。

次に予約の日時を言われました。

「次のHIV検査日は、一番早いので1月の18日になります。」

へー。3週間も先だ。年末、年始をはさむからでしょうか。
当然、18日を予約しました。

「今の時点では、ご住所もお名前も聞く必要はありませんが、性別と年代だけ 教えて頂けますか?」

と聞かれました。

「50代の男性です。」

と答える。

「今の時点では」と念を押すのは、HIV検査の結果が陽性だったら、当然素性を明らかにしなければならないのだと思いました。

ついでに、こちらからも質問してみました。

「HIV検査結果は、即日で出るんでしょうか?」

と聞いてみる。

「HIV検査だけなら、30分も待って頂ければ分かります。他の性感染症もいっしょに 検査をすると、2週間ほど検査結果が出るまで時間がかかります。」

そこで、

「HIVだけにするか、他の病気の検査もいっしょにするか、選べるんでしょうか?」

と聞いてみました。

「それは、当日選べます。」

と言うことでした。

最後に、当日のことを聞いてみました。

「当日は、そちらに行って、HIV検査を予約していますと言えば分かりますか?」

と聞いてみました。何しろ、名前も住所も告げていないのです。

「はい。大丈夫です。予約したお時間に来て頂ければ、けっこうです。」

との返事でした。

「もしも、ご都合が悪くなったら、当日の午前中までにお電話でキャンセルして下さい。」

と言って、電話は切れた。

うーん。ついにHIV検査を予約をしたぞ!思ったよりも簡単で、言いたくないことは何も聞かれませんでした。

2.HIV(エイズ)検査を受けに保健所に行く

実は、保健所でのHIV(エイズ)検査が予約後3週間先だったこともあり、どうしても早く検査結果が知りたい私は、ネットでHIV(エイズ)検査キットを購入したのです。

当時の私の状況からすると、到底3週間も待ちきれませんでした。HIVに感染している可能性がかなり高いと信じ込んでいたのです。ほとんどノイローゼ一歩手前状態でした。すぐにでも結果が知りたかったのです。

そのHIV(エイズ)検査キットでの検査結果は1月8日、保健所に行く10日前に陰性と分かりました。

すでにHIVは陰性と分かったのですが、私は保健所のHIV(エイズ)検査も受けることにしました。
せっかく予約したので、どんなふうにエイズ検査をするのか興味がありました。

そして、保健所でHIV(エイズ)検査キットの信頼性について聞いてみようと思ったのです。

さて、私はHIV検査を予約した1月18日に最寄の保健所に行きました。予約は14時でしたが、5分前に保健所に到着しました。

実は、保健所に行くのは生まれて初めてでした。これまでに保健所には何も用事がなかったのです。
市役所や郵便局はときどき用事があるけど、保健所ってあまり行かないですよね。

保健所に到着した私は受付を探しました。保健所でのHIV(エイズ)検査は匿名検査なので、私のイメージとしてはHIV(エイズ)検査の受付も人目につかない場所かなと思っていました。

表の入り口とは別に、コッソリ、ヒッソリHIV検査の受付をするのかな、と思ったのです。
でも、外から見るに、それらしきHIV(エイズ)検査の受付は見当たりません。

予約電話で対応してくれた係りの女性は、当日保健所に来てもらえればすぐに分かります、と言ってたけど。
私は仕方ないので表の入り口から中に入ってみました。

入り口から入ったすぐの壁に、案内板がありました。それでHIV(エイズ)検査を行う「検査部」と言うのがあることが分かりました。

どうやってその「検査部」まで行けばいいのか。案内板を見ると、保健所の中をずっと通って奥の方に行かなくてはなりません。うーん、人目につくのはいやだなぁ・・・と思いました。

いくら個人情報が分からないとは言え、大勢の保健所職員と顔を合わせたくなかったのです。
でも、とにかく「検査部」までは行かないとHIV(エイズ)検査が受けられません。

私は1階の廊下に通じるドアをそっと開けてみました。
すると、中の廊下がカーテンで仕切られて、保健所の中で事務やっている人たちと顔を合わせずに「検査部」に行けるようになっていました。
まぁ、完全に仕切られているわけじゃないから、チラリくらいは顔も見えるけど。

「検査部」はすぐに分かりました。ドアの上に大きな札がかかっていました。
私はそっとドアを開けてみました。中は小さな部屋でした。

ベッドが1つに、棚がいくつかあって、後は事務机が置いてあるだけです。
中には誰もいませんでした。何故か大きな体重計も置いてありました。

私は仕方ないので、いったんその部屋を出て、外においてある椅子に座わりました。
すでに予約の14時になっていました。
そのまま廊下の椅子に座ってるのも嫌だなぁと思っていたら、すぐに担当の人がやってきました。

3.HIV(エイズ)検査を受ける

20代くらいの若い女性の担当者でした。恐らく、予約電話に出た人でしょう。はっきり言って、美人でした。
白衣を着てるのかと思ったら、ごく普通の服装でした。パンツに厚手のセーターです。

「ご予約の方ですか?」

そう質問されました。

「はい、そうです。」

と答えると、さっきの部屋に案内されました。

私は小さな事務机をはさんで、担当の女性からHIV(エイズ)検査の簡単な説明を受けました。

◆今日の検査がスクリーニング検査であって、もしもHIVが陽性だったら確認検査が必要であること。

◆HIV感染の可能性から3ヶ月以上たっていないと、正確な検査結果が出ないことがあること。

◆HIV感染以外の性感染症も検査が無料で出来ること。

◆今日のHIV(エイズ)検査は即日検査なので、採血後30分ほどで結果が分かること。

◆確認検査になったら、1週間から2週間くらい後で、また結果を本人が聞きに来る必要があること。

◆そこでHIVの陽性が確定したら、個人情報を聞くことになること。

そんな説明でした。私がHIV(エイズ)検査の事前情報として知っていることばかりでした。彼女の説明はとても分かりやすく、優しい口調でした。最初はちょっと緊張していた私も、すぐにリラックスして落ち着いて話を聞くことが出来ました。

それから、HIVやエイズに関する簡単なアンケートに協力して欲しいと言われたました。
内容は、今日どうしてHIV(エイズ)検査を受けようと思ったのか、HIV感染の可能性のある行為とはどんなものだったのか、その相手とはどんな人だったのか、こんな質問でした。

当然、個人が特定できるような質問はまったくありません。
セックスの相手を質問する内容も相手の国籍とか、性別くらいでした。もちろん、具体的な相手を聞かれる心配はありません。(当然ですね)

しかも、答えたくない質問に無理に答える必要はないと言われました。
アンケートは気楽に考えればよかったので助かりました。いくら匿名でも答えにくいことってありますから。

アンケートの中にはHIVやエイズに関する10の質問がありました。
これはHIV(エイズ)検査を受けに来た人がどの程度正確な知識、情報を持っているのか、確認するためでしょう。私はたぶん、全問正解だったと思います。

それから、採血でした。HIV(エイズ)検査には5CCほど必要らしいのですが、実際にはどのくらい血を抜かれたのか分かりませんでした。採血のときって、いつも注射器から目をそむけることにしています。
血が抜かれるのを見てると気分が悪くなってくるのです。(気が小さいですから・・・・)
まぁ、感覚的には、通常の血液検査で血を抜くより早く終わったような気がします。

「それでは、30分後にまた来て下さい。」

と言われ、HIV検査申し込み書を持たされました。これは本人であることを確認する用紙なので、必ずこれを持参して30分後に来てくれと言われました。
なるほど、個人情報が一切ないので、何か目印を持っていないと、検査結果と本人を照合することが出来ないですね。

ちなみに、私は腕の血管がとても細くて、採血のときはいつも2回目、ひどいときは3回目でやっと針が入るのです。しかし、今日は見事に一発で針が入りました。慣れっことは言え、やはり何回も針を刺されるのは嫌です。

話し方が優しかったのと、採血が上手だったことで、すっかり係の女性担当者に親近感を持ちました。むろん、彼女がとても美人だったことも、多少は影響があったかも・・・。

4.HIV(エイズ)検査結果を聞く

私はいったん保健所の外に出ました。保健所の中で待っていてもいいと言われたのですが、どうにも中で待つ気にはなれませんでした。もしかしたら、知った顔に会うかも知れない。それが嫌でした。

保健所は初めて来たのですが、この辺りはときどき他の用事で来たことがあります。焼き鳥屋さんだとか、カラオケなどがあるのです。だから土地カンはばっちりです。

30分つぶすのに、私はファミレスに入りました。ロイヤルミルクティーを2杯飲んで、保健所に戻りました。
先ほども書きましたが、すでに自宅でHIV(エイズ)検査キットを使って陰性であることが分かっています。
もしかしたら、HIV陽性では、なんてドキドキする必要がないのです。

たぶん、事前に結果が分かっていなければ、ロイヤルミルクティーなんて飲む気には到底なれなかったと思います。

先ほどの部屋に戻りましたが、中には誰もいませんでした。でも、すぐに担当の女性係員が入ってきました。

「すみません、ちょっと検査に手間取っているので、もう少しお待ち下さい」

そう言われました。なんか、ちょっと不安になってきました。結果が陽性だったから時間がかかっているのでは・・・などと、悪いほうを考えてしまいました。

「もう少し」

と言ったけど、15分しても、戻って来ません。段々と不安になってきます。
HIV(エイズ)検査キットの陰性結果は信用できるはず・・・・でも、もしかして・・・なんて不安になってきました。

20分を過ぎたころ、やっと担当の女性が戻ってきました。手には1枚の紙を持っていました。
その紙を、私の目の前において検査結果を教えてくれました。

「今日の検査では陰性でした。」

そう言いました。やれやれです。ほっと安心しました。検査結果は予め陰性と分かっているはずなのに、やはり結果を待つ時間は気持ちのいいものではありませんでした。

それから、女性係員が、HIV感染に対する一般的な注意点を話してくれました。
今日は陰性だったけど、これから先もHIVに感染しないように予防して下さい、と言うお話しでした。

恐らく20代であろう、その女性係員は、50を過ぎている私に、

「セックスはコンドームを使ってください。」

なんて、説明しにくかっただろうと思います。これが、10代の若者相手ならともかく。

最初のアンケート用紙に、エイズ予防について詳しい説明を受けますか?
と言う項目があって、私は不要にしておきました。そのせいもあってか、彼女の説明はわずか3分程度で終わりました。

そして、申し訳なさそうに、

「最後にもう1回、エイズアンケートをお願いできますか?」

と、別の紙を差し出しました。

それは、今回HIV(エイズ)検査を受けて、陰性だったことをどう思うか、みたいなアンケートでした。
つまり、これからはよりセックスに注意を払うか、気持ちの確認です。係員の説明効果があったかどうかを見るのかも知れません。

また、保健所の対応、係員の対応がよかったかどうか、質問する項目もありました。
彼女の対応は良かったので、正直に良かったと回答しておきました。ただ、白衣を着用していなかったのは、私としては頂けません。

採血をしたり、HIV検査に関わる業務なのだから、安全衛生上も白衣ではないかと思うのです。

それから、あなたのパートナーにもHIV感染の注意を呼びかけますか?といった質問もありました。
ここらは無回答にしておきました。

せっかく保健所まで来たので、私からも質問してみました。

「ネットで売っているHIV(エイズ)検査キットは、保健所並の信頼性がありますか?」

そう聞いてみました。係員の彼女はHIV(エイズ)検査キットを知っていて、

「完全に同じとは言えないかも知れません。でも、実用レベルでの信頼性はあると思います」

との回答でした。HIV(エイズ)検査キットのホームページ上で、その信頼性を確認した積りでしたが、保健所の担当者が信頼できると言ったので、余計に納得しました。

「保健所には多くの人がHIV検査に来るのですか?」

これも聞いてみました。

「ここの保健所では、ひと月に2日しかHIV検査を実施していません。なので、それほど多くの検査はやっていません。」

とのことでした。1ヶ月にたった2日とは!しかも、予約者同士が顔をあわせないよう完全予約制なので、多分、1日に4人くらいしかHIV検査してないと思います。思ったよりずっと少ない検査数です。

最後に、彼女はHIVやエイズについての予防、知識を書いたガイドブックやらパンフやらをいくつかくれました。

結局、14時に保健所に入って、出たのは15時10分でした。

以上が私の体験記です。

5.私が保健所でHIV(エイズ)検査を受けた感想です。

この体験で私が感じたことです。

◆確かにHIV(エイズ)検査は匿名検査だけど、保健所の中では職員やその他の人と顔を合わせる可能性あり。
匿名検査とはいえ、無人検査じゃないので、色んな人と顔を合わせるのは当たり前です。

◆個人情報は一切不要だった。何も申告する必要ありません。

◆係員の対応も丁寧で、親切だった。唯一、採血するのに、白衣を着ていないのがちょっと・・・・。
きっと資格を持った人がやってるはずで、やはり白衣で対応して欲しかった。そのほうが衛生的で安全なのでは。

◆HIV(エイズ)検査を受けるときに、梅毒やクラミジア感染症など、他の性感染症も無料・匿名検査してもらえる。これにはキチンとした理由があるので、出来るだけ検査を受けた方がいいです。(保健所でその理由を説明しれくれなかったのが残念でした。)

◆HIV検査を受けるなら、やはり保健所がいいと思いました。あらゆる点で安心できます。

あなたがHIV感染が心配なら、一番大事なことは出来るだけ早く検査を受けることです。保健所に行きたくないからと言って、いつまでも不安や心配を放置するのが一番怖いことです。

現在の抗HIV医療では、HIVに感染してもエイズ発症前に検査で分かればエイズを防ぐことが出来ます。その後の生存率もずっと高いのです。しかし、日本ではHIVに感染した人の30%以上が感染に気が付かず、エイズを発症しています。これはとても残念なことです。

HIV感染症は自覚症状が出ませんから、あなたに何も異常が感じられなくても、HIVに感染するような行為に心当たりがあれば、ぜひ早めに保健所でHIV検査を受けることをお勧め致します。

でも、どうしてもあなたが保健所の対面検査は嫌だとか、時間的な余裕がなくて行けない、という場合には検査キットを使うことも出来ます。私も実は検査キットを使いました。事情があって、保健所の検査を待てずに先に検査キットを使ったのです。

検査キットなら、誰にも顔を合わせることなく、誰にも知られずにあなたの都合で検査が出来ます。しかも簡単で安全、信頼性も確かです。

 

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