性感染症(性病)の感染ルートは・・・体液と粘膜部の出会いです!

性感染症(性病)とは性行為によって感染する病気です。すでに感染している人の体液が、性行為によってあなたの粘膜部と接触することで感染の可能性が生まれます。

この性感染症の感染ルートの基本を知っていると、色んなケースで感染があるのか、ないのか、すぐに判断できるのではないかと思います。

この記事があなたの性感染症予防に少しでも役立つことを願っています。

1.性行為感染

ウイルスや細菌は、感染した人の血液中や体液中にいます。では体液とは何でしょうか。

●汗、血液、涙、尿、鼻水、唾液、精液、膣液、母乳

これらを体液と言います。

このうち感染する可能性があるのは、

●血液、精液、膣液、母乳

です。

感染者のこれら体液が、他の人の粘膜部分や大きな傷口に直接接触すると、感染の可能性が出てきます。

粘膜部分とは、

●口の中、ペニス、膣、尿道、肛門、直腸

などを言います。

性行為で感染するウイルスや細菌はたいてい感染力は弱くて、前述以外に空気感染や食物感染はありません。

つまり極めて感染ルートは限定されているのです。

もしも性行為をなくしてしまえば、性感染症(性病)はこの世からなくなるでしょう。しかし、神様が人間にお与えになった性の快楽、種の保存本能に逆らうのは至難の業でしょう。また、病気はなくなるでしょうが人類も種が途絶えてしまいます。

では、性行為感染ルートをもう少し詳しく見てみましょう。

①性器挿入による感染

当然ながら、お互いの性器同士が接触するわけですから、もろに体液感染する可能性があります。ましてや、性器に炎症や潰瘍(かいよう)などがあると、一気に感染の可能性が高まります。炎症部分や傷口からウイルス、細菌が侵入しやすくなるからです。

性感染症に重複感染(複合感染)が多いのはこのためです。例えばクラミジアや淋菌に感染しているとHIVに感染しやすくなるとか、梅毒や性器ヘルペスに感染していると同様にHIVに感染しやすいのも同じ理由です。

一般に性器に炎症があるとHIVの感染確率は3倍から5倍高くなり、潰瘍があるとその程度によって10倍から100倍も感染しやすくなると言われています。

この感染ルートにおいてはコンドームの使用が有効です。精液、膣液が粘膜部と直接接触するのを防いでくれます。ただし、コンドームの正しい使用方法が大事です。コンドームの正しい使用法については、「性感染症(性病)とコンドーム」を参照ください。

また、梅毒や性器ヘルペスなどのようにコンドームだけでは完全に予防できない性感染症もあります。

②オーラルセックスによる感染

オーラルセックスにおいては、口や舌などの粘膜に、精液や膣液が直接接触することにより、感染の可能性があります。特に、口内に傷などがあるとより感染の可能性が高くなります。また、逆方向として、喉に住み着いた病原体がオーラルセックスによって性器に感染するケースもあります。

オーラルセックスによって感染する可能性がある性感染症は、クラミジア、淋菌、性器ヘルペス、そしてHIV、梅毒なども可能性があります。特にクラミジア、淋菌に関しては性風俗のオーラルセックスが最大の感染ルートになっています。

クラミジアや淋菌がのどに感染した場合には自覚症状が乏しく、なかなか感染に気が付かないことがあります。そのため二次感染が広まりやすいのです。

③アナルセックスによる感染

HIV感染が男性の同性愛者に多いのは、アナルセックスが原因だと言われています。膣よりも直腸の方がHIV感染しやすいと言われているのです。

直腸は本来性行為を行う器官ではないため、性行為によって傷つきやすく、毛細血管が切れて出血も起きやすいのだそうです。そして、この小さな傷口からHIVをうつしたり、うつされたりします。HIV以外の性感染症(性病)でも同様にアナルセックスによる感染の可能性はあります。

アナルセックスにおいては妊娠する可能性ががないため、コンドームを使わないことも感染を多くしているようです。

関連記事:「HIV/エイズ」

④素股行為による感染

素股行為は挿入しないので安全であるかのように思われていますが、性感染症が感染する可能性はあります。冒頭で書いた性行為乾癬の原理を思い出して下さい。性行為感染とは、感染者の病原菌を含んだ体液と相手の粘膜部との接触によって成立します。

素股行為であっても膣分泌液、先走り液・精液などがお互いの性器、肛門、口の中などに接触すれば十分感染します。

関連記事・「素股行為で感染する?」

⑤ディープキスによる感染

キスだけで感染する性感染症は少ないのですが、梅毒は感染する可能性があります。梅毒の病原体である梅毒トレポネーマが口の中にも感染することがあるためです。同様に性器ヘルペスも感染する可能性があります。

その他、HIVなどはキスでは感染しません。唾液に含まれる程度のウイルス量では感染まで至らないのです。

⑥指などで触れる行為による感染

普通に手や指で触れあう行為では感染しません。皮膚がバリヤーになってウイルスや細菌の侵入を防ぎます。でも、指や手などに傷や炎症などがあって、その部分が精液、膣液、血液などに直接接触すると感染する可能性はあります。

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2.血液感染

血液感染には、輸血、薬物注射の回し打ち、医療事故などがあります。

①輸血による感染

かつて安全性をないがしろにした血液製剤の使用により、多くのHIV感染者を生み出しました。あの薬害エイズ事件を思い出します。現在では検査環境が整っており、2004年を最後にHIVでは輸血感染はありません。

この他、B型肝炎、C型肝炎においても大勢の血液感染者を生みました。これらのウイルス性肝炎の血液感染はつい最近まで裁判で争われ、原告側と国との間で和解が成立しています。そして現在ではHIV同様、血液感染はほとんどありません。

②薬物の回し打ちによる感染

静脈注射薬物濫用のことです。つまり、麻薬などの回し打ちです。同じ注射器を何回も、何人も使うことで性感染症(性病)に感染していきます。普通に考えれば非常に危険なことは誰にでも分かりますが、薬物中毒症ゆえでしょうか。HIVの感染ルートにもなっています。

日本国内ではこの感染ルートはごくわずかですが、中国、台湾など海外では非常に感染者の多い感染ルートです。

③医療事故による感染

このケースは極めてまれであり、医療現場や研究現場で、針刺し事故や誤まってサンプルの入ったビンを割り、汚染された血液が傷口から入ったなどの事例があるよ うです。

3.母子感染

母子感染とは、母親が性感染症(性病)に感染したまま赤ちゃんを出産し、生まれてくるときに母親から感染したり、生まれた後に母乳によって性感染症(性病)に感染することを言います。

HIV、クラミジア感染症、淋菌感染症、成人T細胞白血病、B型肝炎などが母子感染の可能性のある性感染症(性病)です。むろん、妊娠中にこれらの性感染症(性病)への感染が分かっていれば治療によって母子感染を防ぐことが出来ます。また出産時に産道感染しないよう、帝王切開をすることもあります。

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4.その他の感染ルート

疥癬(かいせん)、ケジラミ症、トリコモナス症などのように原虫が病原体の性感染症(性病)の場合には、性行為で感染する他に感染者の衣類、寝具などの共用によって、原虫がうつることがあります。

以上、性感染症(性病)の感染ルートを見てきました。

性感染症の中には、感染しても自覚症状の出にくい病気があります。例えばHIV、クラミジア、淋菌などがそれに該当します。あるいは梅毒も感染初期には気づかないことがあります。

しかし、自覚症状がなくても感染はどんどん体内で進行していきます。気付いたときにはかなり重症化していることもあります。

もしもあなたに今回記事にしたような感染ルートに心当たりがあれば、自覚症状がなくても一度検査を受けてみることをお勧め致します。ハッキリ言って自覚症状が出てから病院に行けば間に合う病気と、自覚症状が出る前に病院に行った方がいい病気があります。

HIV感染症などは後者の代表的な病気です。

「まさか自分が・・・」

起きて欲しくない出来事はみなこのセリフと共にやってきます。くれぐれもご用心ください。

 

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