性感染症(性病)とは?
このページでは、性感染症(性病)がどんなものか、その概要をお話します。主に、その言葉の定義や、法規制からみた性感染症がどんな扱いのものかを説明します。性感染症の発生原因となる病原菌や症状、感染ルートなどは、別のページを用意して順を追って説明していくことにします。
まず、性感染症(性病)については、何となく見たり聞いたりしているようで、実はあまり良く知らない、そんな気がしませんか?
確かに性感染症(性病)は風邪や腹痛、頭痛などと違って、お目にかかる機会は少ない病気かも知れません。その上、仮に自分が感染しても、知人が感染しても、それを話題にするのは恥ずかしいからナイショにするかも知れません。
でも、例えば、あなたに次のような症状が出たら、あなたは性感染症(性病)に感染したかも知れないと疑った方がいいです。
◇オシッコをすると性器が痛い。また、オシッコが出にくい。
◇性器に痛み、かゆみがある。
◇おりものに異臭がしたり、色が変になっている。
◇性器に湿疹や、イボが出来た。
◇性行為をすると痛みがある。
◇不正出血(月経以外の出血)がある。
◇喉がヒリヒリしたり、腫れたりする。
こういった症状が出てくると、何かの性感染症(性病)に感染した疑いが出てきます。自覚症状が出る場所が場所だけに、いきなり症状が出るとギョっとしますね。いったい、自分の身体に何が起きているんだろうかと不安になると思います。
そこで、このカテゴリーで性感染症(性病)とはどんな病気なのか、情報を知って欲しいと思うのです。今や性感染症(性病)は私たちのごく身近な病気であり、いつ感染しても不思議ではありません。性感染症(性病)の基礎的な情報だけでも知っておくといざと言う時に役に立ちます。
では、最初に「性感染症」と言う言葉の定義、意味からお話しましょう。「性感染症」と言う表現はあまりなじみがないかも知れません。以前は「性病」と言っていました。以前使われていた「性病」と、現在使われている「性感染症」では、その意味が違います。
◇性感染症⇒Sexually Transmitted Disease(STD)または Sexually Transmitted Infection(STI)は、性行為で伝搬する全ての感染症を指し、多種多様の感染症が含まれる広い疾患概念である。『性感染症 STD』(田中正利編集 南山堂)から。
◇性病⇒性病予防法で定められた、梅毒、淋病、軟性下疳(なんせいげかん)、第四性病、この4つの疾患を性病と言う。
このように定義が違います。性感染症の方が意味する範囲が広いのですね。性行為によって感染する微生物は30種類以上いると言われ、性感染症と呼ばれる疾患は20種類以上あります。性病の4種類とは随分違います。
ただ、世間一般では「性感染症」と言う言葉よりも「性病」の方がよく使われています。以前の性病予防法で定められた4疾患以外の病気についても「性病」と呼んでいるケースが多いのです。googleのキーワード検索で、「性感染症」と「性病」をそれぞれ検索してみるとよく分かります。圧倒的に「性病」と言う言葉の方が多く使われています。
そこで、本サイトでは本来「性感染症」と表記すべき内容であっても、「性病」も併記してあります。必ずしも適切な表現とは言えないかも知れませんが、現状の使われ方に合わせたいと思います。将来、「性感染症」の方が多く使われる時期がくれば、また表記を見直したいと考えています。
では、言葉の定義が分かったところで、もう少し性感染症(性病)の現状を見てみましょう。私個人としては、性感染症(性病)とは何となく暗いイメージがありました。中高年の男性、それも風俗で遊ぶ男性の病気、みたいなイメージです。そして、風俗で働く女性たちの専売特許の病気でもあると思っていました。
確かに、性病予防法が適用されていた時代はそうだったのかも知れません。でも、現代社会において、性感染症(性病)は若年層、女性層へ広まり特別でも何でもない、ごく身近な病気となっています。そして、当時にはなかったHIV/エイズと言う新種の性感染症が現れました。こうした社会の変化に伴って、法整備も進んできたのです。
性感染症(性病)を含む感染症に対しては、『感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律』と言う長い名前の法律があります。この法律は、1998年に制定され、1999年4月1日に施行されました。この法律が制定される前は、「伝染病予防法」、「性病予防法」、「エイズ予防法」と言う別々の3つの法律があったのですが、それを統合して1つの法律としました。
この法律が出来てから「性病」と言う呼び名を「性感染症」と変えています。2007年4月1日からは「結核予防法」もこの法律に統合されました。名前の通り、感染症を全て網羅する法律となったのです。詳しくはこちらからどうぞ⇒感染症新法
さて、新しく施行された法律の中で、感染症は「一類感染症」から、「五類感染症」まで5つに分類されており、性感染症のいくつかは「五類感染症」に入っています。どんな感染症がどの分類に入っているのか、見たり聞いたりしたことのある、代表的なものをいくつか上げてみましょう。
◇「一類感染症」・・・エボラ出血熱、ペスト、ラッサ熱など
◇「二類感染症」・・・結核、ジフテリアなど
◇「三類感染症」・・・腸管出血性大腸菌感染症(日本では、O157がよく知られています)、コレラ、腸チフスなど
◇「四類感染症」・・・マラリア、日本脳炎、狂犬病、など
◇「五類感染症」・・・エイズ、梅毒、淋菌感染症、性器ヘルペス、クラミジア感染症など
同法によれば、上記5分類の他にも、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症及び新感染症があります。
この分類がどういった意味合いでグループ化されているのか、とても分かりやすく表にしたサイトがありますので、ご紹介しましょう。⇒吉田製薬のホームページ
この表の中で、性感染症(性病)が含まれる「五類感染症」については、次のように説明されています。
「国が感染症発生動向調査を行い、その結果等に基づいて必要な情報を一般国民や医療関係者に提供・公開していくことによって、発生・拡大を予防すべき感染症」
とあります。事実、この感染症法を根拠に、エイズ、梅毒は医療機関に対して患者の全数報告が義務付けられています。また、淋菌感染症、クラミジア感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマの4疾患に対しては、予め定められた医療機関による定点報告が実施されています。この調査によって、国内における性感染症(性病)の流行動向がつかめるのです。
私たちもこの調査結果をネット上で閲覧することが可能です。
◇HIV/エイズに関する調査結果⇒エイズ動向委員会 調査報告書(過去10年間の動向が分かります)
◇エイズを除く5疾患の調査結果⇒性感染症報告数(厚生労働省)
これらのデータから読み取れる性感染症(性病)の動向については、「性感染症の動向」のページで詳しく説明したいと思います。
私は自分が少年だった頃、「性病」とは「性器に発症する病気」の略語だと思っていました。実は「性感染症」とは、「性器に発症する感染症」ではなく、「性行為によって感染していく病気」でした。
以上、性感染症(性病)がどんな病気であるか、凡その概要がお分かり頂けたでしょうか。もしもあなたが、現在何かの性感染症に不安を感じているなら、重症化する前に検査を受けて下さい。
クリニックに行くと医師のドクハラが怖い、保健所の対面検査は嫌だ、あるいは時間的な余裕があまりない、こんな理由であなたが検査をためらっているのなら、検査キットを使う方法もあります。
自宅で誰にも知られず、あなたの都合で検査が出来ます。しかも、主要な性感染症はズラリと検査可能です。
*男性の主な性感染症がまとめて検査できます*
・STD研究所 STDチェッカー TypeR(男性用)![]()
クラミジア・淋菌・HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎
クラミジア(喉)・淋菌(喉)
*女性の主な性感染症がまとめて検査できます。*
・STD研究所 STDチェッカー TypeT(女性用)![]()
HIV、梅毒、クラミジア、淋菌、トリコモナス、カンジダ、B型肝炎、C型肝炎
細菌性膣炎、ヒトパピローマウイルス(悪性型)
クラミジア(喉)、淋菌(喉)
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