性感染症(性病)検査完全ガイドに出てくる専門用語の解説をしています。このページではさ行の専門用語が並んでいますので、どうぞご利用下さい。

◆さ行

◇細菌
地球上でもっとも古い生物でもっとも個体数の多い生物でもある。約40億年前に誕生し、地球上に
5×10の30乗も存在する。大きさは、直径が0.5μ~1μ、長さは3μ~15μ。
1μ(ミクロン)は1/1000ミリ。その形状から、桿菌(かんきん)、球菌、スピロヘータの3つに
分類される。
細菌は栄養を吸収するとどんどん成長し、もとの大きさの倍くらいまで成長すると、細胞分裂を起こして
2つの細胞に分かれる。2つに分裂した細胞は、またそれぞれが2つに細胞分裂する。こうやって、2の2乗の
ペースで細胞分裂を繰り返し、増殖していく。たった1つの細菌は、24時間後には1000万個に増えている。
人間の腸には400種類、100兆個の細菌がいると言われており、その8割は善玉細菌か、何も影響のない
細菌で、残り2割が悪玉細菌である。

◇細菌性膣炎(さいきんせいちつえん)
特定の細菌ではなく、一般細菌によって起きる膣の炎症。
普通、膣内は酸性で細菌に対して自浄作用が働いている。この自浄作用の働きが低下したときに感染しやすい。
生理・妊娠などによるホルモンバランスが崩れた時、体調不良で免疫力が低下した時など。

◇先走り液
カウバー氏腺液のこと。カウバー氏腺液参照。

◇産婦人科
「産科」と「婦人科」を合わせ持ち、女性特有の疾患や妊娠、出産を扱う専門科。

◇産道感染(さんどうかんせん)
赤ちゃんが生まれるときに、母親の産道の粘膜や血液を介して母親の病原体に感染すること。
B型肝炎、性器ヘルペス、クラミジア感染症などで起きる。産道感染を防ぐために帝王切開することもある。

◇子宮頸管(しきゅうけいかん)
子宮頸管は子宮の一番下の部分であり、精子が膣から子宮へと進む通路である。

◇子宮頸管炎(しきゅうけいかんえん)
クラミジア感染症や淋菌感染症などの細菌によって、子宮頸管に炎症がおきたもの。おりものが増え、
下腹部の痛み、腰痛、発熱などが見られる。慢性化すると不妊症の原因にもなる。

◇子宮頚癌(しきゅうけいがん)
一般に「子宮癌」と呼ばれる癌の8割はこの「子宮頸癌」である。子宮頸部と呼ばれる子宮の一番下の部分に
発症する癌。癌の初期に発見されれば切除手術によって100%治すことが出来る。

◇子宮内膜炎(しきゅうないまくえん)
クラミジア感染症など、細菌の感染によって、子宮の内膜に炎症が起きたもの。放置すると不妊症の原因に
なることもある。

◇視診(ししん)
医者が患部や身体を目で見て診察すること。

◇初尿(しょにょう)
オシッコの出始めの尿のこと。検体として尿を採取するとき、初尿を指定する場合がある。
これは尿道に増殖した病原体を調べる場合で、排尿と同時に病原体も対外に出てしまうためである。
初尿を逃すと何時間か病原体の増殖を待って再度採尿することになる。

◇真菌(しんきん)
一般には、カビ、酵母、キノコなどを指す。性感染症(性病)の原因となるのは、カビの一種である。

◇迅速検査(じんそくけんさ)
保健所や病院で行うHIVのスクリーニング検査で、採血後30分から60分で検査結果が出る方法を
迅速検査という。確認検査にはこの迅速検査はない。即日検査と呼ばれることもある。

◇水泡(すいほう)
一般的に出来る水泡は摩擦によって表皮の下に細胞液がたまって小さな豆状のツブが出来たものを言う。
手足に出来たマメがそれである。また、ウイルス性の水泡もあり、性器ヘルペスなどの性感染症の
症状としても出る。

◇スクリーニング検査
HIV感染検査の1次検査で、感度を高く設定して陽性の血液を見落とさないよう、ふるいにかける
検査。検査感度が高いので、本当は陰性なのに陽性と判定してしまうことがある。
この場合は2次検査として確認検査を受ける。

◇性感染症
性行為によって感染する病気の総称をいう。HIVもそのひとつ。
その他にも梅毒、淋病など十種類以上ある。

◇性器カンジダ症
カンジダ真菌と言うカビの一種が引き起こす性感染症。もともと、カンジダ真菌は女性の膣内に常在
する真菌で、異常に繁殖しなけば問題はない。性行為によって、感染者から大量の真菌を送りこまれたり、
免疫力が低下して増殖すると発症する。

◇性器ヘルペス
単純ヘルペスウィルスによって感染する、性感染症である。口に感染するヘルペスと、性器に感染する
ヘルペスとは種類が異なる。男性の場合、性器や肛門、太もものリンパ線などに発症する。
女性の場合、外陰、膣の入口とおしりなどに出る。感染した部位に水疱が出来、かゆみと強い痛みを伴う。
排尿が出来ないくらい、ひどく痛みを感じることもある。

◇性行為感染
性感染症の感染ルートのひとつ。感染者の血液や体液を通して相手にうつる。
コンドームの使用など、セーファーセックスによる予防が有効である。

◇成人T細胞白血病
ヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV-Ⅰ)の感染により起る性感染症。
免疫機能を担当するT細胞が犯されるため、免疫不全による様々な感染症にかかる。感染してから発病する
までの潜伏期間は数十年と非常に長い病気である。ただ、感染しても実際に発病する人は少なく、日本では
感染者数が100万人、年間の発症者は700人程度と言われている。

◇静注薬物使用(せいちゅうやくぶつしよう)
HIVの血液感染ルートのひとつで、静脈注射薬物濫用のこと。麻薬中毒患者の注射器回し打ちなどを指す。

◇セーファーセックス
英語では、safer sex。HIVを始め、性感染症に感染しないよう、安全性を考えた性行為をいう。

◇性病
かつての「性病予防法」の対象になっていた性病は、梅毒、淋病、軟性下疳(なんせいげかん)、第四性病
この4つである。現在は、性病と言う呼び名から性感染症と変わり、対象範囲も広範囲に広がっている。

◇性病科
性感染症を専門に診る科で、多くは泌尿器科や婦人科の中にある。

◇性病予防法
1945年に出来た法律で、梅毒、淋病、軟性下疳(なんせいげかん)、第四性病の4つの性病に関する
法律。1999年に感染症新法に統合された。

◇全数報告
HIV/エイズ、梅毒については医療機関で見つかれば全ての患者について都道府県知事へ報告の義務があり、
これを全数報告と言う。これに対して、クラミジア感染症や淋菌感染所などは、予め定められた指定医療機関
のみで報告を行う定点報告となっている。感染症新法に基づく。

◇潜伏期間(せんぷくきかん)
病原体に感染してから発症するまでの期間のこと。エイズはHIVに感染して10年以上も潜伏することがある。

◇善玉細菌(ぜんだまさいきん)
ビフィズス菌や乳酸菌のように人間の健康にプラスに働く細菌のこと。

◇前立腺(ぜんりつせん)
下腹部、膀胱のすぐ下にある。栗ほどの大きさで真中を尿道が通る。精液の一部となる前立腺液を分泌する。

◇前立腺炎(ぜんりつせんえん)
前立腺に炎症が起きるもので、急性と慢性がある。急性前立腺炎は、大腸菌、淋菌、クラミジア、トリコモナスなどの
細菌感染が尿道や膀胱から前立腺に及んだ場合に発症する。慢性前立腺炎は、細菌性の急性前立腺炎が慢性化したものと、
細菌が見つからず、心身症の症状として出る場合がある。尿が出にくくなったり、残尿感が残る。

◇尖圭コンジローマ(せんけいこんじろーま)
ヒトパピローマウイルス(HPV)が感染して発病する性感染症のひとつ。男女ともに性器や肛門、口腔にイボが
出来、次々と増えていく。痛みもかゆみもないことが多い。

◇即日検査(そくじつけんさ)
迅速検査のこと。迅速検査の項を参照のこと。

*HIV・梅毒・クラミジア・淋菌など、気になる性感染症をまとめて8検査できます。私も使いました。

・STD研究所 STDチェッカー TypeR(男性用)
クラミジア・淋菌・HIV・梅毒・B型肝炎
クラミジア(喉)・淋菌(喉)

*気になるHIVや梅毒、それに不妊症の原因となる性感染症が12種類まとめて検査できます。

・STD研究所 STDチェッカー TypeT(女性用)
クラミジア・淋菌・HIV・梅毒・B型肝炎・ C型肝炎・トリコモナス・カンジダ
細菌性膣炎・ヒトパピローマウイルス(悪性型)
クラミジア(喉)、淋菌(喉)

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