HIVとクラミジアのネット相談の裏側にあるものは・・・

私はこのサイトを運営しているので、性感染症に関する相談サイトを時々見ています。みんな、どんなことで悩んでいるのだろう、どんな性感染症が流行っているのだろう、そんなことを気にしながら相談サイトを見ています。

最近、そうした相談サイトの中でもHIV感染とクラミジア感染に関する相談が特に目につきます。いや、正確に言えば再確認させられたと言った方がいいかも知れません。

HIVとクラミジアに関しては、過去何年も前から延々と繰り返す悩み相談の定番中の定番とも言えるパターンがあります。そしてその悩み相談の裏側には、相談者の本当の不安、悩みが別にあるような気がしています。

ここでは私自身の体験も交えてHIV感染とクラミジア感染の相談について考えてみます。もしかしたら、あなたも同じ気持ちかも知れませんね。

・・◇HIV感染の相談の裏側にあるものとは?


「2週間前に風俗で遊んでしまったのですが、それからどうも喉が痛く、微熱が続いています。リンパ腺も少し気になります。これはHIV感染の初期症状でしょうか?」

多少の内容は異なりますが、HIV感染に関しては圧倒的にこの手の相談が多いです。そしてかつて私自身が深刻なHIV感染疑惑に陥ったとき、私も同様の相談をいろんなサイトで繰り返していました。

私自身の体験から言えば、この相談者は本当は感染の有無を相談しているのではありません。

「あなたの行為では感染はしていないでしょう。心配しなくても大丈夫ですよ。」

そう回答して欲しいのです。本当に相談者が欲しいのは回答ではなく、安心なのです。なぜか? それはもしHIVに感染していたらと考えると怖いからです。その現実を受け止めるなんて、到底自分には出来ないと思うからです。

だからネット上では相談を繰り返すのに、保健所に行ってHIV検査を受ける勇気はないのです。いくらネットで相談しても、自分がHIVに感染しているかどうかはHIV検査を受ける以外に知る方法はないと分かっているのに。

私は3ヶ月間悩み続け、やっと勇気を出してHIV検査を受けることが出来ました。幸いにも検査結果は陰性でした。

もしも今、あなたがHIV感染の不安を持っていて、ネットで相談を繰り返しているなら、どうぞ勇気を出してHIV検査を受けて下さい。あなたの不安を解消する方法はHIV検査を受ける以外にありません。

もしも運悪くHIVに感染していたとしても、今の医学では早期発見なら薬の治療でエイズ発症を防ぐことも可能です。あなたが最も恐れるべきはHIVに感染していることではなく、不安を放置して「いきなりエイズ」を発症することです。早期治療の機会を失うことが最も避けるべき事態です。

私は3ヶ月間かけてそれを悟りました。何としても死にたくない、生きていたい、そう強く思うことでHIV検査の不安を乗り越えました。私は当時、全身の発疹や帯状疱疹、頭痛、発熱、下痢など怪しい症状を連発しており、間違いなくHIVに感染していると思い込んでいました。でも、そんな怪しい私でもHIVには感染していませんでした。

あなたにHIV感染の不安があっても、HIV検査を受けてみるまでは絶対に感染しているかどうか分かりません。どんなに怪しいと思われる症状や行為があったとしてもです。

そして、その反対に、あなたに全くHIV感染の不安がなくても、もしかしたら感染しているかも知れません。自覚症状がなくてもHIV感染の可能性、心当たりがあるならHIV検査を受けることをお勧め致します。日本では毎年HIV感染者として報告された人の30%以上が自分の感染に気が付かず「いきなりエイズ」を発症してから気が付いているのです。


・・◇クラミジア感染の相談の裏側にあるものとは・・


「私はいったいどうやってクラミジアに感染したのでしょうか?」

クラミジア感染に関して多い質問のパターンはこれです。恋人や夫がいる女性からの質問で、自分がクラミジアに感染していることが判明するのですが、恋人や夫は感染しておらず、なぜ自分が感染したのか分からずに相談しているのです。

もちろん相談者は浮気をしておらず、恋人や夫以外の男性との性行為はありません。なのに、どうしてクラミジアに感染するのか、分からないのです。

この相談の多くは、

「実は恋人や夫が浮気してクラミジアをもらってきた」

というオチが待っています。クラミジアは基本的には性行為でしか感染しません。相談者が恋人や夫以外と性行為を持っていないのなら、感染ルートは恋人や夫以外にないのです。

でも相談者の多くは自分の愛する相手が浮気したとは思いたくありません。信じていたのです。それは当然の心情です。それゆえクラミジアの感染ルートに性行為以外のルートを探します。ネットの相談にその回答を求めます。

するとネットの回答にも怪しい回答が登場します。例えばお風呂で感染、タオルから感染、サウナや岩盤浴で感染、トイレの便座から感染などというルートまで出てきます。

中には過去から感染していて、今まで症状が出なくて気が付かなかっただけとするまともな回答もあります。このケースは十分可能性があります。ただ、相談した女性がクラミジアに感染したままで何年も夫に感染しなかったのはなぜ?という新たな疑問が発生しますが。

それも風邪などでもらった抗生物質で知らない間に治っていたのでは、なんて追加回答があったりします。可能性がゼロでなければあり得ると納得するのもアリです。

いずれにしても、クラミジアの感染ルートに関する疑問、相談は100%スッキリ、明白にすることは非常に困難であり、いかに自分の中で気持ちの整理をつけるかしかありません。

クラミジアの感染ルートをネットで相談する女性が本当に望むものは感染ルートの解明ではなく、愛する人の無実の証なのです。愛する人が浮気をしたのではないと信じれる可能性が欲しいのです。それが性行為以外の感染ルートです。

それで自分の気持ちの整理がついて前を向いて歩み出せるなら、それもアリだと思います。何より大事なことは早くクラミジアを治療することです。そして再発防止のためにパートナーにも検査、治療してもらうことです。男性も女性もクラミジアは自覚症状の少ない性感染症です。知らない間に重症化することが怖いです。


以上、HIV感染とクラミジア感染のネット相談から、相談者が本当に求めているもの、相談の裏側にあるものを考えてみました。本当に悩み苦しいときは藁にもすがる気持ちになります。私もそうだったので相談者の気持ちは痛いほど分かります。

でも、ネット上の相談で解決できることはほんのわずか、ほとんどは気休めにもなりません。間違った情報で対処を誤ると大変です。

もしもあなたがHIV感染の不安を感じているなら早期のHIV検査をお勧め致します。また、クラミジア感染の感染ルート解明を望んでいるなら、それは非常に困難であり、それより早期の治療と再発防止に目を向けた方がいいと申し上げたいです。

*HIV・梅毒・クラミジア・淋菌など、気になる性感染症をまとめて7検査できます。私も使いました。

・STD研究所 STDチェッカー TypeR(男性用)
クラミジア・淋菌・HIV・梅毒・B型肝炎
クラミジア(喉)・淋菌(喉)

*気になるHIVや梅毒、それに不妊症の原因となる性感染症が12種類まとめて検査できます。

・STD研究所 STDチェッカー TypeT(女性用)
クラミジア・淋菌・HIV・梅毒・B型肝炎・ C型肝炎・トリコモナス・カンジダ
細菌性膣炎・ヒトパピローマウイルス(悪性型)
クラミジア(喉)、淋菌(喉)

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