細菌性膣炎に関して、ネット上の教えてサイトで、若い女性の相談を見かけました。

その女性はおりものが多く、下腹部に軽い痛みを覚え、婦人科で診察してもらったそうです。すると、医師から意外な検査結果を告げられます。

「グラム陽性球菌(+)、グラム陰性桿菌(++)、白血球(++)」

医師は彼女に膣を清潔に保つよう指示すると同時に膣錠での治療を行います。診断結果は細菌性膣炎だったのです。

さて、検査結果を見せられた相談者の女性は驚きます。いったい、自分の膣の中で何が起きているのだろうと不安になります。

膣の中にどうしてこんなに得体の知れないバイ菌がいっぱいいるのだろうと不安になります。そんなに不潔にしている覚えもないし、みだらな性行為を繰り返している訳でもありません。

もしかしたら、もう妊娠出来ない体になってしまうのではないかと、悪い方、悪い方へ思い込みます。

この教えてサイトでは専門医が回答されているのですが、とても印象的な回答をされています。

回答した専門医いわく、

『膣をきれいな場所だと思わないで』

更に、

『膣分泌物を採取して顕微鏡で見れば、無数の細菌がウヨウヨ見つかります。』

そう、膣にはもともと常在菌として色んな細菌が住みついているのです。ただし、それらの細菌の多くは雑菌であり、病原性はありません。

普通に清潔で健康な暮らしをしている女性であっても膣には色んな菌が常在しているのです。彼女が特別に不潔で異常だった訳ではありません。

たまたま免疫力が低下したり、抗生物質を飲んだりすると悪玉雑菌が増えて膣炎を発症することがあるのです。

この女性の膣から見つかった、グラム陽性球菌、グラム陰性桿菌と言うのも特別な細菌ではありません。グラム染色と言う方法で細菌に色を付けたとき、紫色に染まる種類を「グラム陽性」と言い、紫色に染まらない種類を「グラム陰性」と呼びます。

また、細菌の形状が球状のものを「球菌」と呼び、棒状のものを「桿菌(かんきん)」と呼びます。

こうしたグラム陽性球菌やグラム陰性桿菌には病原性のほとんどないものから、強い病原性を持つものまで色々あります。

淋菌はグラム陰性球菌で、梅毒トレポネーマはグラム陰性桿菌です。

ただし、当然ですが不潔にしていれば雑菌が異常に繁殖して炎症の原因になることもあります。また、いくら清潔にしていても性行為によって性感染症に感染することもあります。

従って、もともと膣には色んな雑菌がいるものだと知った上で、悪玉細菌が増えないように清潔にすること、免疫力を落とさないように体力を維持すること、そして性感染症に感染しないように注意することが大事と言う訳です。

まぁ、常在菌がいるのは膣だけではなく、腸の中、口の中、皮膚の表面、いたるところにいます。私もあなたも、目には見えないだけで体の至るところに細菌をいっぱい抱えて生活しているのです。

*細菌性膣炎をはじめ、女性の主な性感染症がまとめて検査できます。

・STD研究所 STDチェッカー TypeT(女性用)
クラミジア・淋菌・HIV・梅毒・B型肝炎・ C型肝炎・トリコモナス・カンジダ
細菌性膣炎・ヒトパピローマウイルス(悪性型)
クラミジア(喉)、淋菌(喉)