卵管炎・卵巣炎はクラミジア・淋菌・大腸菌などの感染によって起きる炎症です。

クラミジアや淋菌は女性の場合感染しても自覚症状が出にくい病気です。知らない間に感染が上体へ進み、卵管炎にまで進行することがあります。更に卵巣炎を発症することもあります。こうした症状は不妊症や子宮外妊娠の原因になることがあります。

従ってここまで感染が進行する前に治療を受けることが大事です。この記事は女性のあなたにはぜひ読んで欲しいのですが、男性のあなたにも読んで欲しいと思います。あなたの彼女、奥さんがクラミジアや淋菌によってどんな危険な状態に陥るのかを知って欲しいと思います。

なぜなら、クラミジアや淋菌はじめ、性感染症の予防、治療はパートナーの協力なしにはあり得ないからです。クラミジアや淋菌感染は男性より女性の方が重症化しやすい病気です。あなたと、あなたの大事な人を守るためにこの記事を読んで欲しいと思います。

・・◇卵管炎


まずは卵管の位置を確認しておきましょう。図1をご覧ください。

卵管・卵巣の図
図1.卵管・卵巣の位置

私の手描きの図なのでちょっと見にくいのですが、卵管、卵巣の位置が凡そお分かり頂けると思います。また、卵管、卵巣の働きについても簡単に説明しておきます。

あなたも当然ご存じのように、卵管も卵巣も妊娠に関係する重要な生殖器官です。まず、卵巣は親指の先くらいの大きさで子宮の両側に一対あります。卵巣では卵子をつくって排出する働きと、女性ホルモンを分泌する働きがあります。

一方卵管は射精された精子をキャッチしてその内部で受精させ、受精卵を子宮内に運ぶ大事な働きがあります。この卵管に炎症を起こしたものが卵管炎です。

主な症状としては、

●下腹部に激痛が起こる。

●場合によっては40度近い高熱がでる。

●おりものが増える。

●子宮から出血する。

●嘔吐。

●冷や汗が出る。

卵管炎は慢性化することも多く、卵管が狭くなって不妊症や子宮外妊娠の原因になることもあります。クラミジアや淋菌は感染しても自覚症状が出にくいため、不妊治療を受けて初めて感染に気付くケースもあります。


・・◇卵巣炎


「婦人科の先生が不安をとりのぞいてくれる本」(青春出版社)によれば、卵巣は炎症を起こしにくい器官で、単独での炎症はめったに起きないそうです。多くの場合は卵管が炎症を起こして合併症として卵巣炎が起きます。卵管炎と卵巣炎が併発した状態を子宮付属器炎と呼びます。卵巣炎の症状としては卵管炎と同じ様な症状となります。


・・◇卵管炎・卵巣炎の治療は?


クラミジアや淋菌など炎症の原因を突き止め、その病原菌にあった抗生物質で治療します。また炎症部には消炎剤を使うこともあります。

卵管炎により卵管の一部が閉塞すると卵管水腫(すいしゅ)、卵管のう腫などの病気になることもあります。これは卵管がふさがって中に水のような分泌物がたまったり、うみがたまるものです。この治療には腹腔鏡を使ってふさがっている部分を通したり、手術で除去したりします。

何度も書きましたがクラミジア、淋菌は女性には症状が出にくい場合が多く、感染しても気づかないことがあります。しかし、自覚症状が出ない間も感染は進行し、卵管、卵巣にまで至るのです。そして不妊症や子宮外妊娠の原因となることがあります。

卵管がふさがって手術が必要になる前に早期発見、早期治療が大事です。感染初期なら手術どころか抗生物質を服用するだけで2週間程度で治ります。

あなたに自覚症状がなくても、クラミジア、淋菌の感染に心当たりや不安があれば、ぜひ念のために検査を受けてみて下さい。保健所によってはHIVと同時に無料・匿名でクラミジアや淋菌の検査が出来るところもあります。

保健所や病院にはどうしても行けない事情のあなたには自宅で検査キットを使う方法もあります。とにかく重症化の前に早期発見を目指して下さい。

*HIV・梅毒・クラミジア・淋菌など、気になる性感染症をまとめて7検査できます。私も使いました。

・STD研究所 STDチェッカー TypeR(男性用)
クラミジア・淋菌・HIV・梅毒・B型肝炎
クラミジア(喉)・淋菌(喉)

*気になるHIVや梅毒、それに不妊症の原因となる性感染症が12種類まとめて検査できます。

・STD研究所 STDチェッカー TypeT(女性用)
クラミジア・淋菌・HIV・梅毒・B型肝炎・ C型肝炎・トリコモナス・カンジダ
細菌性膣炎・ヒトパピローマウイルス(悪性型)
クラミジア(喉)、淋菌(喉)

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