あなたは子宮頸癌と言う病気をご存知ですか?

このサイトの「性感染症(性病)小事典」でも取り上げています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)が性行為などで感染することによって子宮頸に発症する癌です。

現在、日本では年間に12,000人が発症し、3,500人が亡くなっています。20代後半から30代の女性に多く、近年患者数の増加が問題となっています。

病原体であるヒトパピローマウイルスには100種類以上の型があり、子宮頸癌の発生原因となる型も15種類あります。

中でも、HPV-16型と、HPV-18型は子宮頸癌全体の65%に関与しています。特に20代の感染者では90%、30代の感染者では75.9%が16型、18型となっています。

実は、この16型と18型を予防するためのHPVワクチンは従来から実施されていました。それが、「サーバリックス」と言う名前のワクチンです。

サーバリックスは日本では2009年10月から使用開始となっています。

そして、2011年7月1日からこのサーバリックスに加えて2つ目のワクチンが製造許可となりました。

そのワクチンの名前は「ガーダシル」と言います。サーバリックスが16型と18型にだけ有効であったのに比べ、今回のガーダシルは6型、11型、16型、18型と、4種類のヒトパピローマウイルスを予防することが出来ます。

しかもガーダシルは子宮頸癌の予防だけでなく、尖圭コンジローマ、外陰上皮内腫瘍、腟上皮内腫瘍の予防にも効果があります。
(外陰上皮内腫瘍と腟上皮内腫瘍はヒトパピローマウイルスによって出来る腫瘍です。)

尖圭コンジローマのの90%はHPV-6型、11型が原因と言われており、ガーダシルによって大きな予防効果が期待出来ます。

このガーダシルは、9歳以上の女性に接種可能で、合計3回注射します。

1回あたり0.5mLを筋肉内に注射し、2回目は初回から2ヶ月後、3回目は6ヶ月後に同様を注射します。

このガーダシルの有効期間ですが、どのくらいまで有効なのかハッキリとは分かっていないそうです。

今のところ、3回のワクチン接種後、最長で6.4年間、HPVの感染を防ぐ効果があると言われています。(少なくとも4年は効果が続くとする資料もあり)

現在、ガーダシル、サーバリックス、共に国の補助事業により無料で接種可能です。

ただし、この補助事業は2012年3月31日でいったん打ち切りになり、その後の予定は未定とのことです。

また、他のワクチン同様、副作用が出る可能性もあります。

ガーダシルの副作用としては、

● 頻度10%以上:注射部位の痛み・赤み・腫れ

● 頻度1~10%未満:発熱、注射部位のかゆみ・出血・不快感、頭痛

● 頻度1%未満:注射部位のしこり、手足の痛み、筋肉が硬くなる、下痢、腹痛、白血球数増加

● 頻度不明:無力症(上まぶたの下垂、物が重なって見えるなど)、寒気、疲れ、だるさ、血腫、気を失う、体がふらつくめまい、関節の痛み、筋肉痛、おう吐、悪心、リンパ節の腫れ・痛み、皮ふ局所の痛みと熱を伴った赤い腫れ

となっています。

なお、本文の中でも書いた通り、子宮頸癌の原因となるヒトパピローマウイルスの種類は15種類ほどあり、ガーダシルを接種しても15種類全てを予防出来る訳ではありません。

従って、ワクチンを接種しても確率は低いのですが子宮頸癌発症の可能性が残ります。1年に1回は子宮頸癌の検診を受けることが望ましいとされています。

以上、子宮頸癌予防ワクチン、ガーダシルの情報でした。

○悪性型のヒトパピローマウイルスを含む、12種類の検査が自宅で可能です。

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