HIVに感染した初期に現れる症状を急性HIV感染症と呼びます。

HIVやエイズに関する情報はネット上で溢れ返るほど多く見られます。その中に、自分のHIV感染を不安に思って相談する人の情報があります。あなたは見たことがありますか?

◇ネット上で多く見られるHIV感染の不安と相談

Yahoo!の「知恵袋」やgooの「教えて!」、それから登録制の有料医療サイトなどを見ていると、性感染症では圧倒的にHIV感染不安の相談が多いのです。それもほとんど同じような相談、質問が過去何年となく繰り返されています。

だいたいこんな感じです。

「先日風俗に行ってきたのですが、2週間してから微熱が続いてのどが腫れています。これはHIVに感染したからでしょうか?」

あるいは、

「初めて知り合った相手とコンドームなしのセックスをしました。挿入はされなかったのですがオーラルセックスはしました。この場合、私がHIVに感染した可能性はどのくらいあるでしょうか?」

こうした具体的な症状からHIV感染を不安に思う相談や、感染の可能性を気にする相談がほとんどです。そんなに心配なら保健所や病院で検査を受ければいいのにと、あなたはそう思うかも知れませんね。

でも、感染の機会から3ヶ月が経過しておらず、すぐには検査が出来ない人も多く相談しています。じっと3ヶ月待つことが不安でたまらないのです。少しでも安心材料が欲しくてネット上で相談しているのです。

◇HIV感染の初期症状とは?

こうしたHIV感染不安の元になっている第一の要因は急性HIV感染症です。あなたがもしもHIVに感染すると、感染して2週間から6週間くらいして、風邪に似た症状が出ることがあります。これを急性HIV感染症と呼びます。

実際にHIVに感染した人が、この急性期にどんな症状を発症したか、データをご紹介します。下の表1をご覧下さい。(重複発症あり)

症状 頻度(%)
発熱 96
リンパ節腫脹 74
咽頭炎 70
発疹 70
筋肉痛・関節痛 54
下痢 32
頭痛 32
吐き気・嘔吐 27
肝脾腫 14
体重減少 13
口腔白苔 12
神経症状 12

表1 「HIV感染者の早期発見と社会復帰のポイント」(医薬ジャーナル社)から引用

このような症状が出ることがあるのです。これはHIV感染直後に体内でHIVが急激に増殖し、高レベルのウイルス血症を起こすためと考えられています。

しかし、これらの急性HIV感染症の症状はただの風邪や体調不良でも見られるものであり、急性HIV感染症特有の症状とは言えません。あなただって風邪をひけば熱が出たりのどが痛くなることはあるでしょう?下痢したり頭痛がすることもあるでしょう。でも、だからといってそのたびにHIV感染を疑う人はいないと思います。

ところがネット上の相談者はちょっと事情が違います。単にこうした症状が出ているだけでなく、HIVに感染したかも知れない行為に心当たりがあるのです。だから不安になるのです。

かつて私自身も国内外の風俗で遊んだあとに、全身の発疹や帯状疱疹、発熱、下痢、頭痛などを連発してHIV感染に悩んだことがあります。ですからネットで相談する人の気持ちは痛いほど分かります。事実、私もネット上で相談や質問を繰り返していました。

◇あらゆる相談に専門家の回答はたった1つ

こうしたネット上でのHIV感染不安に対する回答は様々です。回答者が素人の場合は単に自分の思いつきだけで回答している場合もあります。まぁ、ネットでの相談ですから元々信頼性100%とはいきません。

根拠なく「大丈夫です、そのくらいなら感染しません。」とか、「相当危ないです。感染している可能性が高いです。」などと書き込まれています。こうした回答を読むと返って不安になり、何の気休めにもなりません。

しかし、有料の登録医療サイトでは話は別です。回答者は現役の医師であり、その回答には信ぴょう性があります。そして私が知る限り、急性HIV感染症に関する相談に対しては、回答はたった1つしかありません。

数多くの相談者がいて、様々なケースを質問するのですが、複数の医師が回答するその答えは常にたった1つです。

「HIV感染が不安なら、HIV検査を受けて下さい。」

この回答しかありません。いかなるケースにおいても常にこれが答えです。むろん、お風呂でHIVに感染しないか?とか、キスだけでHIVに感染しないか?などの相談は論外とします。

結局、相談者がどんなに不安に思っていたとしてもHIV感染は検査をするまで分からないのです。先にあげた急性HIV感染症の症状を連発していても、HIV検査をしてみたら感染していないかも知れません。私の場合もあれほど怪しい症状を短期間に連発したけど検査結果は陰性でした。

その一方で、現在の日本では毎年HIV感染者として報告された人の30%以上が自分のHIV感染に気が付かず、「いきなりエイズ」を発症しています。何も自覚症状がなかったか、あるいはあったとしても風邪か体調不良だろうとHIV感染を疑わなかった人たちです。

この事実が何を意味しているかと言えば、

「どんなに怪しくてもHIVに感染していないこともあるし、全く気にしていなくてもHIVに感染していることもある。」

ということです。つまり症状や状況からはHIV感染は分からないのです。エイズ治療の専門家でも分かりません。いつだったか、有料の医療サイトで、20代の男性が新しくできた恋人と二人のHIV感染を不安に思う相談をしていました。

その相談書き込みはものすごい長文で、延々と過去の怪しい事実や症状を細かく書いていました。そして最後に、「私たち二人がHIVに感染している可能性はどのくらいあるでしょうか?」と結んでいました。

この長文相談に対する医師の回答はたったの1行でした。

「心配なら二人で検査を受けなさい。」

私は不謹慎と怒られるかも知れませんが、思わず笑ってしまいました。20行も30行も書いた相談に、たった1行の答えだったからです。でも、回答した医師としては他に答えようがなかったのだと思います。

◇必要以上に心配する必要はないが、無関心は危ない

HIVは性感染症のウイルスの中でも感染力の弱いウイルスです。めったなことでは感染しません。実際の感染確率を示したデータをご紹介すると、次のようになります。

行為別HIV感染の確率

行為別1回当たりの感染確率(コンドームなしの場合)

感染リスク 感染の可能性
輸血 90%
静脈注射ドラッグ使用時の針の共有 0.67%
アナルセックス(受け入れ側) 0.5%
針刺し事故 0.3%
膣を使ったセックス(女性側) 0.1%
アナルセックス(挿入側) 0.067%
膣を使ったセックス(男性側) 0.05%
フェラチオ(受け入れ側) 0.01%
フェラチオ(挿入側) 0.005%

表2.行為別HIV感染確率

表2はHIV感染確率の高い方から順に並べたものです。このデータは、厚生労働省科学研究費エイズ対策研究事業で運営する『HIV相談マップ』に紹介されているデータです。

いかがですか?HIV感染は確率論だけで言うなら、めったなことでは感染しないのです。実際にあなたがご自分のHIV感染を心配するときには、上記の表の感染確率に、あなたの相手がHIVに感染している確率を考慮する必要があります。

間違いなく相手がHIVに感染していると分かっているなら上記の表の確率ですが、実際には分からない場合が多いはずであり、更に感染確率は小さくなります。

しかし、どれだけ確率が小さくなろうとも、可能性が存在する限りたった1回の性行為で感染することもあり得ます。「まさか自分が・・・」と思うかも知れませんが、先ほどもご紹介したようにHIV感染者として報告された人の30%以上は自分がHIVに感染したと気付いていません。

私が自分自身の経験もふまえて思うのは、

「HIV感染は、必要以上に不安になる必要もないが、無関心は危ない。」

ということです。すなわち、あなたにHIV感染不安があるなら、まずは保健所や病院に行ってHIV検査を受けることです。仮にあなたに何も自覚症状がなくても、感染の可能性に心当たりがあるならぜひ検査を受けることをお勧め致します。

私は検査結果を知るのが怖くて検査を受けるまでに3ヶ月も悩み続けました。でも、あなたはもっと早く検査を受けて下さい。どんなに怪しい症状が出ていても私のように感染していない可能性がずっと大きいのです。必要以上に不安になることはありません。

しかし、あなたにHIV感染の心当たりがあるなら放置するのは危険です。そしてネット上で相談するのはムダです。あなたが選ぶべき道はたった1つ、HIV検査を受けることです。

有料の医療サイトで相談するのはお金と時間のムダです。いくら相談しても、質問しても答えは最初から分かり切っています。

「HIV感染が不安なら、HIV検査を受けて下さい。」

これしかあり得ないのです。

 

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